『バイオレンス・ボイジャー』の宇治茶監督「一番影響を受けたのはS・スピルバーグ監督なんです」

インタビュー

『バイオレンス・ボイジャー』の宇治茶監督「一番影響を受けたのはS・スピルバーグ監督なんです」

「ダメ元でお願いしたらOKになって…。本当にスゴイことですよね」

バイオレンス・ボイジャーの運営者、古池の名前は映画監督のルチオ・フルチが由来なのだとか
バイオレンス・ボイジャーの運営者、古池の名前は映画監督のルチオ・フルチが由来なのだとか[c]吉本興業

本作では主人公のボビー役を声優の悠木碧が務めるほか、田中直樹や高橋茂雄、田口トモロヲなど、豪華なボイス・キャストが集結した。「田中さんと高橋さんにはずっと出演してほしいと思っていましたし、バイオレンス・ボイジャーの運営者である古池は田口さんをイメージしていたので、まさか、オファーをした方が全員決まってしまって本当にビックリしましたよ。ナレーションを担当してくださった松本人志さんには前作『燃える仏像人間』を観ていただける機会があって、その際にお話しさせていただいて、『協力できることがあればするよ』って言ってくださっていたんです。で、ダメ元でお願いしたらOKになって…。本当にスゴイことですよね」

監督、脚本、編集、キャラクター造型、作画、撮影の1人6役をこなした宇治茶監督
監督、脚本、編集、キャラクター造型、作画、撮影の1人6役をこなした宇治茶監督

実は、彼らが声優として収録に挑んだのは今から3年前。まだ絵コンテ状態で声優たちも戸惑いながらの作業だったと言うが、逆にそれが作画の励みになったという。「みなさん、何が起こっているのかわからなかったみたいで、ただ、しゃべってもらったみたいな感じでした。何テイクか演じてもらってベストなもの使わせていただきました。キャラクターたちに命を吹き込んでもらえて、そこからどうやって動かしていこうか試行錯誤を重ねましたが、結果的にはイマジネーションを働かすという点でよかったと思います」

「もう1作、“ゲキメーション”の作品を制作し、ゆくゆくは実写の作品も作ってみたい」と今後の展望を語ってくれた宇治茶監督。これからもその独自の世界観で、われわれを楽しませてくれるのは間違いなさそうだ。

取材・文/トライワークス

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