うつろな表情の女性詐欺師は、なにを思うのか…樹木希林企画作『エリカ38』から最新予告映像が到着
昨年、惜しまれながらも亡くなった女優の樹木希林が立ち上げた最初にして最後の企画の『エリカ38』が6月7日(金)から公開となる。実際にあった事件をモチーフにした本作から、このたび最新予告映像が到着した。
渡部聡子、自称エリカは、愛人の平澤育男の指示のもと、投資詐欺をはたらいていた。だが実は、平澤には複数の愛人がいることを知り、エリカは連絡を絶つことに。老人ホームに入っていた母も呼び寄せ、今度は自ら投資詐欺を企てて大金を手にすると、欲望の限りを尽くすようになるエリカだったが、警察の手はすぐそこまで伸びていた…。
エリカこと渡部聡子役を務めるのは浅田美代子。また、平澤役に平岳大、そして渡部の母役で本作の企画を務めた樹木希林、さらに窪塚俊介、山崎一、山崎静代、小籔千豊、小松政夫、古谷一行、木内みどりとバラエティ豊かな演技派が共演を果たしている。
到着した最新予告映像では、旅行先のタイで警察に捕まるエリカが、大金を手にするまでの過去がが映しだされる。愛人との共謀と裏切り、詐欺で集めた大金での豪遊生活、そして騙された人びとの憤りがエリカへと向けられる瞬間など、これまでのエリカの軌跡が描かれ、いったいどのように投資家たちを欺いたのか、気にせずにはいられない。
詐欺師のエリカという女性の生きざまを通じて、樹木が伝えたかったメッセージを、ぜひ劇場で受け取ってほしい。
文/編集部
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