ベテラン古谷徹も腰振りでノリノリ!『劇場版BLEACH ブリーチ 地獄篇』初日舞台挨拶
ひょんな出来事から死神になってしまった高校生・黒崎一護と、その仲間たちの活躍を描く人気コミック「BLEACH ブリーチ」。週刊少年ジャンプでの連載10周年を記念した劇場版第4弾『劇場版BLEACH ブリーチ 地獄篇』が公開初日を迎え、声優を務めた森田成一、古谷徹、中井和哉らが舞台挨拶を行った。
生前、大罪を犯した者が送り込まれ、死神も関わることを禁じられている場所、地獄。そこに囚われていた凶悪な咎人たちが反乱を起こし始めた。彼らが狙ったのは一護(声:森田成一)たちの住む空座町(からくらちょう)。彼らとの戦いに挑む一護たちだったが、その圧倒的な力に捻じ伏せられていく。そんな一護たちの前に現れたのは謎の男コクトー(中井和哉)。コクトーによって窮地を救われた一護たちは地獄へと乗り込んでいく。これまで劇中でもその存在しか語られることのなかった地獄を舞台に、反乱を起こし始めた咎人たちと、彼らから現代を守ろうと立ち上がる一護たちの壮絶なバトルが描かれる。
一護の声を演じいてる森田成一は、「骨太で男らしい作品。地獄というおどろおどろしい舞台ですが、絆を描いている。伝えたいメッセージがストレートに伝わる作品です」と作品の魅力を語った。
炎を操る咎人・朱蓮を演じた古谷徹は「朱蓮は超セクシーで格好良い。ますます人気が出てしまうとほくそ笑んでいます」と挨拶。古谷が演じた朱蓮については、会場にかけつけた原作者の久保帯人も「お声を聞くだけで感動しました。エロ格好良かったです」と絶賛! 古谷は「ありがとうございます。思惑通りに仕上がりました」とノリノリで腰を動かしながら、ベテランの余裕を感じさせていた。
また古谷は、「森田くんは、テストのアフレコの時から血管がブチ切れそうな声を出す。主人公が全力投球している姿は美しくて、それは周りにも影響する。作品のクオリティーがより高まっていく。だから『BLEACH』が世界中で愛されているんだと思います」と森田の奮闘を称えた。
一方、謎の男・コクトーを演じた中井和哉は、「今回『BLEACH』に初めて参加し、皆さんに温かく迎えられて嬉しかったです」と真面目に挨拶。すると古谷から「なんで今日、頭クリクリなの?」と突っ込みが入り、会場からは「カワイイー!」という歓声が上がり、中井は「ヘアメイクさんに悪ふざけされました(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。それを見た森田からは「ねじ曲がっている感じがコクトーらしい」とコメントされていた。
原作者・久保帯人が製作指揮に参加した本作。久保帯人は、「すごく新鮮な気持ちで取り組むことができました。試写で初めて見た時は、目を開きすぎて目が乾いてしまった。よっぽど好きな作品でないとそうならない」と感想を述べた。監督の阿部記之は「プロットやキャラクターを含めて色々とお話できた。久保先生のおかげで完成しました」と感謝の気持ちを語った。
最後に森田は、「連載は10周年を迎え、アニメの放送は7年目に突入しました。今回、劇場版第4弾では、地獄の門ではなく、新しい門が開いたと思っています。絆を描いた作品ですので、映画をご覧になった方もその絆を広げて『BLEACH』を盛り上げていってください」と熱いメッセージを残した。連載10周年を迎えてもなお、ますます加速する作品の持つ力を感じさせてくれる舞台挨拶となった。【取材・文/鈴木菜保美】