まるで恐怖のテーマパーク!?…“地獄”の描写がユニークで超楽しい!<画像12点>
“地獄ってどんなところなんだろう?”ということを、誰しも一度は考えたことがあるのではないだろうか。そんな永遠の疑問に答えてくれる(?)のが、現在公開中の『神と共に 第一章:罪と罰』。本作には、まるでテーマパークのようなバリエーション豊かな地獄が多数登場するのだ!
死んだ人間が訪れるという冥界での出来事を描き人気を博した韓国のウェブコミックを、前後編の2部作で実写映画化したこの作品。前編となる第一章では救命活動中に事故死した消防士のジャホン(チャ・テヒョン)が、3人の冥界の使者と共に、全てクリアできれば、現世への生まれ変わりが許されるという7つの地獄裁判を巡っていく。
裏切り、暴力、天倫、殺人、怠惰、ウソ、不義の7つの罪に基づく地獄は、それぞれ異なったヴィジュアルがユニークで、まるでテーマパークの各エリアのよう。例えば、足場の周囲からマグマが噴き出しており、そこから罪人たちが這い上がってこようとするという、いかにもなヴィジュアルの殺人地獄から、あたり一面が雪山で、人助けをしなかった者を氷の中に閉じ込めてしまうという不義地獄、さらに一見、京都の川床のような涼しげな雰囲気が漂っていながら、実は恐ろしい仕掛けが待ち受けている怠惰地獄など、どれも個性豊かなものとなっている。
さらに裁判に行き着く道のりにも、触ると体に巻きつく習性のある剣のように鋭い枝を持った樹木の密林や、犯した罪の重さによって深さが変わる穴など、ユニークな仕掛けが多数!これらは火・水・鉄・氷・鏡・重力・砂というモチーフを軸に、そこに大自然の圧倒的な光景を加えるという考え方で作られており、VFXチームが天倫地獄を作り上げるためには、実際にモンゴルの砂漠を訪れてデータを収集するなどこだわりが満載。さらに、VFXだけでなく、韓国映画史上最大級とも言える規模のセットも実際に組まれており、どこか現実的な雰囲気が漂っているのだ。
人物の罪の重さによって地獄も変化し、裁かれる人物が異なる後編『神と共に 第二章:因と縁』(6月28日公開)では、さらなるバリエーションが楽しめるのもうれしいが、まずは前編を観て、その圧倒的な世界観に魅了されてほしい!
文/トライワークス