「Spotify」が物語のカギ!?劇中のオリジナルソングも話題の音楽ドラマって?
音楽好きの人々に利用されている、音楽ストリーミングサービス“Spotify(スポティファイ)”。自作の曲を投稿することも可能になる同サービスが、物語のキーとして登場するヒューマンドラマ『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』が公開中だ。
スウェーデンで運営されているSpotifyは、日本でも2016年からサービスを開始した、世界最大級の音楽配信サービス。無料と月額制の2種類のコースで利用でき、国内外のアーティストの楽曲が、パソコンやスマホなどで聴き放題となる。好きなジャンルやアーティストを登録すると、自分好みのプレイリストを自動でレコメンドしてくれるほか、自身の作った曲を投稿する方法もあるということで、利用者は誰でも気軽にアーティストの仲間入りができるのだ。
ブルックリンの海辺の町で、医大に進学が決まった娘・サムと、閉店寸前のレコード店を営む父・フランクが、即席バンドを組むという“父娘の青春”が描かれる本作。2人が作った楽曲を、父が何気なくSpotifyに投稿することから物語が動きだす。
入学準備で忙しい娘を、強引にセッションに誘ったフランクが、一晩で作った曲を娘に内緒でSpotifyに配信。ところがある時、人気のインディーズ曲を集めたプレイリスト「New Indie Mix」に、その曲がリストインされたことを知り、彼は一気に有頂天に!曲が評価されたことで、カフェのBGMに使われたり、スカウトがやってきたりと、フランクは娘とのバンド活動に夢を膨らませるが…。
人生の分岐点に差し掛かった父と娘が、音楽を通じて絆を育んでいく本作。劇中には、フランクが演奏し、サムが伸びやかな声で歌う、2人の想いがせつなく交差する、魅力的な楽曲が多数登場する。Spotifyでは実際に、それらのオリジナルソングを無料で聴くこともできる。インターネット時代のいま、“配信”で広がる音楽の可能性を、本作で感じてみてほしい!
文/トライワークス