甲斐よしひろ、ライブハウス照和でのライブは「ジャニーズには負けないぞという気持ちで挑みました」
甲斐バンドの原点となるライブハウス照和で、プロデビュー後、初となるステージを追ったライブ&ドキュメンタリー映画『照和 My Little Town KAI BAND』(公開中)の初日舞台挨拶が12月18日、シネセゾン渋谷で行われ、甲斐よしひろ、大森南朋、田中一郎、フカツマサカズ監督が登壇した。
撮影を振り返り、フカツ監督は「狭いライブハウスにカメラを8台も入れて撮影しました。甲斐さんにカメラが当たりそうなくらい近くで撮らせてもらったのですが、おかげで良い映像が撮れたと思います」と自信満々。田中は「今回、ライブ用に曲目を変えたんですが、それが照和の雰囲気にぴったりでとても良いライブになりました。僕は残念ながらギターソロより、しゃべっている方が長いですが、その辺も是非注目してください」と自身の見どころをアピールした。
同作について、甲斐は「ただ甲斐バンドのドキュメンタリーだとつまんないなあと思ってたんですが、この作品はあくまでもライブハウス照和がメインテーマにあって、照和があの時代にどういう存在だったのかをみんなで解き明かしていく、そのアイデアが面白いなと思いました」と印象を語り、「照和でのライブは前代未聞の1日2回公演をやりました。ジャニーズには負けないぞという気持ちで挑みました」と話すと、会場は笑いに包まれた。
同作のナレーションを務めた大森は「『ギター・マガジン』の田中一郎さんの連載を読みながらギターの練習をしていたので、語りを入れながら感動してました。でもブースの中に一人ぼっちにさせられて、外に甲斐さんと監督がいたので、たくさん冷や汗をかいて、いつもより多めにかんでしまいました。ドアーズの映画はジョニー・デップが語りを、そして甲斐バンドは僕がやらせていただきました!」と、ナレーションを務めることができた喜びを表現した。そんな大森に対し甲斐は、「大森さんは僕が昔から大ファンで、今の時代に濃厚な空気感を出せるのは彼しかいないと思っていたので、語りで参加していただけて嬉しいです」と感謝を述べ、会場はほのぼのとした雰囲気になった。【MovieWalker】