榮倉奈々が『アンパンマン』出演に満面の笑み!「こんなに幸せなお仕事をさせていただけて嬉しい」
国民的アニメの劇場版シリーズ31作目となる『それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』(公開中)の公開記念舞台挨拶が29日、新宿バルト9で開催。戸田恵子と中尾隆聖、そして本作でゲスト声優を務めた榮倉奈々とお笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞんとあらぽん、主題歌を歌うドリーミングが登壇。戸田と中尾がそれぞれのキャラクターの声を生披露すると会場に詰めかけた子どもたちは大熱狂。さらにドリーミングが「アンパンマンのマーチ」を会場一体となって歌い上げた。
30年以上にわたり世代を超えて愛され続けるヒーロー、アンパンマン。生みの親であるやなせたかしの生誕100年を迎える今年の映画は、“アイスの国”のお姫様バニラ姫とアンパンマンたちが“アイスの国”を救うために奮闘する物語。上手にアイスを作ることができず、アイスの国を飛び出してしまったバニラ姫はアンパンマンと出会い、少しずつアイス作りに大切なものを学んでいく。そんな中、ばいきんまんはアイスの国を“バイキンアイスの国”にしようと大暴れしていた!
バニラ姫の声を担当した榮倉は「半年以上前から家で毎日見ていたアンパンマンに、まさか自分がゲスト声優として出演できるとは思っていなかったのでとても嬉しい」とアンパンマンファミリーの仲間入りを果たした喜びを語ると「ドリーミングさんの生歌を聴くことができたり、戸田さんのアンパンマンと中尾さんのばいきんまんを目の前で聞けてとっても幸せです。来てくださった子どもたちの笑顔と楽しい笑い声も本当に幸せで、こんなに幸せなお仕事させていただけて嬉しいです」と満面の笑みを浮かべた。
これが3回目のアニメ声優挑戦となる榮倉は「どの仕事でも先輩方に助けていただいているのですが、今回は戸田さんに助けていただきました」と明かし、声の収録の際に戸田にメールでアドバイスを求めたことを告白。それについて戸田は「アンパンマンを愛するがゆえに、他の仕事じゃこんなに悩まないよってくらい一生懸命やってくれていて、その想いのたけがメールに書かれていました。こんなに真面目に考えてくれてるんだって思ったら嬉しくなりました」と笑顔で語る。
そして「奈々ちゃんは子育て奮闘中なので『自分の子供のようなつもりでやってみたらどう?』ってアドバイスしました。いっぱい悩んでくれた結果、バニラ姫には奈々ちゃんのすべての要素が詰まってるように様々な表情が出ていた。バニラ姫の成長=奈々ちゃんの成長、みたいな感じで本当に素晴らしかった」と大絶賛。2006年に榮倉が初主演を務めたテレビドラマで母娘役を演じて以来親密な関係を築いているようで、「我が子のように可愛がっております」と明かす戸田に、榮倉ははにかんだ笑顔で「ありがとうございます」と感謝を述べた。
最後に戸田は「今回は“笑顔”がテーマの作品になっています。やなせ先生が『笑顔が大事。人生は喜ばせごっこだ。人が喜ぶことをおやりなさい』と常に私たちに言ってくださいました。レギュラー番組として31年もやらせていただいている『それいけ!アンパンマン』は、本当に大切なものが何かを伝えてくれるアニメだと思っています!」と、会場に集まった子どもたちとそのお父さんお母さんに向け、元気いっぱいに呼びかけていた。
取材・文/久保田 和馬