2010年度北米映画界の前年比売り上げは微減、チケット販売数は激減!
ボックスオフィス・マガジンがこのほど発表したデータによれば、北米の2010年度のチケットの販売数が1996年以降で過去最低だったことがわかった。
劇場に足を運んだ人の延べ人数が昨年比で5.4%も減少しており、前年比減8.1%減だった2005年に次ぐ悪い数字となったが、売り上げを金額ベースで見てみると昨年比でわずかの減少にとどまった。客数が減っているにもかかわらず、売り上げがほとんど減らなかった理由は、チケット代が高い3Dが普及したことと、チケット代の平均単価が2009年の7ドル46セントから7ドル85セントと、過去最高の値上がり率を記録したことが挙げられているが、不景気が続くアメリカではチケット代の高さがもろに客足に響いた結果でもある。一方で海外を見てみると、メジャー6社の売り上げは、ワーナー・ブラザーズを筆頭に平均で約20%も増えている。
2011年は、歴代記録を更新した『アバター』(09)が公開されていた2010年の幕開けに比べると既に鈍い滑り出しとなっているが、3Dのさらなる普及やチケット代の値上げだけではなく、アメコミ映画や期待の続編が続々と公開されることになっており、北米のみならず海外での売り上げが期待されている。【NY在住/JUNKO】
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