新海誠作品と言えば「空」に「新宿」!最新作『天気の子』を美しい風景カットで見る<写真11点>
社会現象を巻き起こした『君の名は。』(16)の新海誠監督による、3年ぶりの新作『天気の子』がついに公開された。新海監督はこれまで、『君の名は。』における流星の光る夜空や、『言の葉の庭』(13)の新宿御苑など、過去作でも様々な「空」や「新宿」の風景を美しく描いてきた。それら新海流の風景が、本作ではどのように登場するのか、劇中カットを交えてご紹介しよう!
まず、目に飛び込んでくるのは、鮮やかな太陽光が印象的な「空」の場面。監督お得意の七色に輝く光条と、黒い雨雲とのコントラストがなんともドラマチックだ。また、小魚のように跳ねる雨水、龍の形のすじ雲など、空の描写にファンタジックな要素も加味。そびえ立つ積乱雲の頂上が、まるで草原のように一面グリーンに輝くなど、冒険心をくすぐる天空世界にワクワクする!
そして、物語の舞台となる「新宿」の場面では、坂道の向こうにみえるドコモタワーことNTTドコモ代々木ビル 、神々しい光に照らされた新宿御苑など、新海作品ではおなじみの精細に描かれたランドマークが数多くお目見えする。今回、監督は、天気で表情を一変させる「新宿」の描写にこだわった。特に、雨のシーンは“雨専門”の色彩設計者までいたという。街の景色が雨粒一つ一つに映り込む様を堪能してほしい。
本作は、異常気象により連日雨ばかりの東京で出会った、16歳の家出少年・帆高と、“祈ると晴れにできる”不思議な力を持った少女・陽菜の、恋と成長を描いた青春ファンタジー。帆高と陽菜の心情に呼応するような景色が、いっそう物語を盛り上げている。ますます洗練された「空」と「新宿」の表現に注目して、ぜひ何度でも本編を楽しんで!
文/トライワークス
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