有村架純が「ひよっこ」脚本家との再タッグに喜び!「岡田さんは恩師のような存在」
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の脚本家、岡田惠和と、『君の膵臓をたべたい』(17)の月川翔監督がタッグを組んだWOWOW「連続ドラマW そして、生きる」(8月4日夜10時スタート)の完成披露試写会が18日、ユナイテッドシネマ豊洲にて開催。本作でダブル主演を務めた有村架純と坂口健太郎、共演の知英、岡山天音、月川監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。
本作は東北と東京を舞台に、過酷な運命を生きる2人と、彼らがめぐり会う人々の人生を描いたヒューマンラブストーリー。幼少期に事故で両親を亡くした生田瞳子(有村)は19歳になり、女優になる夢を叶えるため東京で開催されるオーディションに挑もうとするが、その前日に東日本大震災が発生。その年の秋、友人とボランティア活動に参加した瞳子は、東京の大学生の清水清隆(坂口)と出会い、いつしか互いに特別な感情を抱くようになっていく。
「ひとつひとつのシーンを、監督やキャスト、スタッフのみなさんと一生懸命生きながら過ごしていきました。熱い想いがみなさんの心に届くといいなと思っています」とあいさつした有村は、本作で演じた生田瞳子という役柄について「私がこれまで演じてきたことのないタイプの女性で、男前な性格だけど傷つくところは傷つく。とても人間らしい女性だなと思いました」と説明。そして「彼女(としての人生)を生きるには、自分のキャパを超えなければならなかったけど、キャストやスタッフの方々に助けられながら最後まで演じきることができました」と自信たっぷりに微笑む。
本作の脚本を務めた岡田とは、『阪急電車 片道15分の奇跡』(11)や「ひよっこ」でタッグを組んできた有村。岡田から「同志」と表現されたという有村は「そんな、『同志ですよね!』なんてとても言えないです」とはにかみながら謙遜。「でも私の映画デビュー作からご一緒させていただいていて、私にとっては自分自身を超える作品をプレゼントしてくださる方。言葉ひとつでまとめられないですが、岡田さんは恩師のような存在です」と丁寧に言葉をつむぎながら語った。
一方で坂口は、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」や『ナラタージュ』(17)、そして『ドラゴンクエスト ユアストーリー』(8月2日公開)につづいての共演となる有村について「架純ちゃんと一緒にお芝居をすることは、すごく心地よい空気に包まれる。(本作でも)瞳子でありながら、一瞬有村架純が見える瞬間もある。それを見られるのは僕としてすごくありがたくて、役と本人が重なる共鳴性をいつも感じています」と笑顔でコメント。それには有村も「会うたびに違う顔を見せてくれる俳優さんで、彼の人間性が役に反映されていると思う」と互いを称えあっていた。
本作の重要な見どころのひとつが気仙沼や盛岡でのロケーション。「まだすごく寒かったんですけど、ロケ地の方々が撮影に協力してくださったので、この作品を良いものにしなきゃいけないと思いました」と振り返る有村に、「その土地からのエネルギーを、日々日々感じながら撮影をしていました」と坂口が語るなど、それぞれが撮影現場での思い出を振り返っていく。そんな中で、第3話からの出演となる岡山は「僕は気仙沼の撮影少なかったんですけど、第1話を見させていただいて、気仙沼のシーン非常に感動しました」と視聴者目線でコメント。共演者と監督に深々とお礼をし、会場の笑いを誘っていた。
取材・文/久保田 和馬