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シム・ウンギョン&松坂桃李が“新聞記者現象”に喜び!「皆さんがこの映画を育ててくれた」

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シム・ウンギョン&松坂桃李が“新聞記者現象”に喜び!「皆さんがこの映画を育ててくれた」

東京新聞社社会部記者の望月衣塑子の同名ベストセラー作品を原案に、『デイアンドナイト』(19)で高い評価を獲得した俊英、藤井道人監督がメガホンをとった『新聞記者』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が23日、新宿ピカデリーにて開催。ダブル主演を務めたシム・ウンギョンと松坂桃李が登壇し、本作が全国各地で大反響を集めていることへの感謝を語った。

本作は「権力とメディア」「組織と個人」のせめぎ合いを真正面から描いた社会派エンタテインメント。東都新聞社会部の若手記者の吉岡エリカのもとにある日届いた「医療系大学の新設」に関する極秘文書。許認可先の内閣府を洗いはじめた吉岡は、神崎というキーパーソンにたどり着くが、アプローチした矢先に彼は投身自殺を遂げてしまう。その一方で、内閣情報調査室に勤める杉原拓海は、神崎の死によって政府が強引に進めている驚愕の計画を知ることに…。

6月28日に公開されて以来、口コミで話題が広がり公開25日間で観客動員33万人、興行収入4.1億円を突破。中規模公開作品としては異例の大ヒットを記録し“新聞記者現象”を巻き起こしていることが伝えられると、松坂は「本当にありがたいです」、シムは流暢な日本語で「計り知れません」と、それぞれ満面の笑みを見せる。さらに全国各地の上映劇場の支配人から届けられた、現場の熱気についてのレポートが読み上げられていく。

劇場新記録の動員を記録している東京の角川シネマ有楽町では平日でも完売が相次ぎ、上映終了後には拍手が巻き起こることも珍しくないというレポートに、シムは「いままでの私の作品の中で本当に珍しいこと。感激です!」とコメント。また松坂も「終わった後に拍手が起こるというのは、この映画の熱量とお客さまの熱量がすごく合ったという感じがしますね」と語り「こうやって劇場の声を聞けるのは本当に貴重で嬉しいです」と感謝を述べた。

また会場にすでに本作を10回以上観たという熱狂的なファンがいることが明らかになると松坂は喜びと驚きが合わさった表情を浮かべ「僕らよりもセリフを覚えてるんじゃないですかね!?」と笑いを誘ったり、終始日本語で挨拶しつづけるシムが突然関西弁を披露するなど、劇中とは正反対のユーモラスな掛け合いを披露し場を盛り上げていく。

その後、2人に向けて観客から花束が進呈されると松坂は「この作品で花束をもらったのは2回目。1回目はクランクアップした時で、現場のことが一瞬フラッシュバックしました。熱量多いなかでやっていたスタッフ・キャスト一同の想いと皆さんとが近い気持ちになれたかと思うと、ありがたいしうれしい気持ちでいっぱいです」と万感の思いを込めて語った。

そして舞台挨拶の締めくくりにシムは「みなさんにとっていい時間になりましたか?」と観客に問いかけると、超満員の会場からは大きな拍手が。「私にとっても、今日みなさんに会えて、この映画に対する熱量を感じられて感無量です。これからどんな選択の分かれ道でも迷わない力が、みなさんに届きますように願っています」とコメント。

一方で松坂は本作が口コミで広まっていることを喜びながら「数珠繋ぎになっていって、みなさんがこの映画を育ててくれたんだなと感じています。賛否があって語れるような作品だからこそ、強い熱量になる。ちゃんとこの作品がみなさまにとって持ち帰れる作品になったと思うととてもうれしいです。これからも上映が続いていくと思うので、最後までよろしくお願いします」と力強く呼びかけていた。

取材・文/久保田 和馬

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