オダギリジョーと世界的カメラマンのオフショットも!『ある船頭の話』場面写真&メイキングが一挙解禁
現地時間8月28日(火)に開幕する世界三大映画祭のひとつ、第76回ヴェネチア国際映画祭のヴェニス・デイズ部門に日本映画として初めて出品されることが決まった、オダギリジョー初監督作品『ある船頭の話』(9月13日公開)。このたび本作の場面写真とメイキング写真が一挙に解禁された。
本作は、文明の波や時代の移り変わりに直面した山奥の村を舞台に人間の根源を圧倒的な映像美と音楽で描きだす。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中で黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな彼の前に、何も語らず身寄りもない少女が現れる。そして彼女と一緒に暮らしはじめたことをきっかけに、トイチの人生が大きく狂いはじめることに…。
このたび解禁された場面写真では、川島鈴遥演じる少女が妖しげに岩場に佇む姿や、村上虹郎演じる源三がただならぬ表情で叫んでいる姿が写しだれている。さらに笹野高史演じる牛と一緒に川を渡る客の姿や、草笛光子演じる昔のことを思い出しながら故郷を懐かしむ客の姿など個性豊かな客人たちの姿に加え、本作の見どころのひとつでもある美しい景色を堪能できるものばかり。
またメイキング写真には真剣な表情でカメラの後ろに立つオダギリ監督と、自身の監督作である『宵闇真珠』(17)につづいてオダギリとタッグを組んだ世界的カメラマン、クリストファー・ドイルの姿。さらに固い絆で結ばれた2人が仲良さげにふざけあうオフショットから、永瀬正敏らと語り合う姿や川の上での撮影風景まで、本作の様々な表情が収められている。
これまで俳優として国内の数多くの賞を受賞し、また監督した短編作品がロッテルダム国際映画祭に出品された実績をオダギリが、満を持して作り上げた本作。ドイルをはじめ、衣装のワダエミや音楽のティグラン・ハマシアンが参加したほか、一流キャストが集結ことにも注目が集まる。果たしてどのような作品になっているのか、期待は高まるばかりだ。
文/久保田 和馬