『GANTZ』日米同日舞台挨拶で、二宮和也が「日本映画の可能性が広がった」ことを実感
極限状態での人間ドラマと過激なアクションで欧米でも高い人気を誇る同名漫画を実写映画化した『GANTZ』(公開中)の主演を務める二宮和也と松山ケンイチが、日米で同日に舞台挨拶をするという前代未聞の荒業を敢行した。
20日昼に六本木で行われた舞台挨拶で、松山は「アメリカの方たちがどのように映画を観るかが楽しみですね。また、英語の吹替版で上映されるそうなので、それも楽しみです」とアメリカ行きを心待ちにしている様子。アメリカに行くのは『硫黄島からの手紙』(06)以来となる二宮は「今回はアメリカの方に日本映画を観ていただく最高の機会だと思っています。ふたりで笑って日本に帰ってこられるようにしたいです。行ってきます!」と日本のファンに挨拶。
その後、時差を利用し、現地時間の20日夜にハリウッドのチャイニーズシアターで舞台挨拶を実施。2泊4日の弾丸舞台挨拶となった。ハリウッドでの舞台挨拶の模様は334スクリーンの全米劇場へ生中継を行い、チケットはニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコなどアメリカ主要都市の劇場で即ソールドアウト。ふたりがリムジンでチャイニーズシアター前に乗り付けると、劇場前にはチケットを買えなかったファン約400人が殺到し、海外での人気を実感させた。上映前に行われた舞台挨拶でふたりは英語で挨拶。ドラマ「HEROS」でおなじみのマシ・オカも作品を鑑賞し、「超面白い!二宮くん、松山くんの演技最高!」と大絶賛。上映後に行われた舞台挨拶で、二宮は「今回、こういう機会を頂けたことによって、これから色々なものに挑戦していきたいという気持ちをもらうことができました。また、パート2でここに戻ってきてみなさんに会いたいです」、松山は「まさか自分たちがここに来られるとは思っていなかったので、本当に光栄です。こんなにたくさんのファンの方たちがいてくれるなんて本当に嬉しいですね」と感謝を述べた。
今年、アメリカで公開されることにより、アカデミー賞のノミネート権を獲得する本作。舞台挨拶でMCにオスカーへの自信を聞かれた二宮は「ノミネートされたらすごくラッキーですね。今回、全米で上映してたくさんの人に観て頂けたことによって、日本映画の可能性がすごく広がったのではないかと思います」と話し、松山は「ここで皆さんが作品を観ている時のリアクションを見て、受賞間違いないと思いました!」と目を輝かせ、受賞へ意気込んだ。
本作は現在、20以上の国と地域での配給が決まっているほか、メジャースタジオを含む数社がリメイク化する対象作品として注目をしている。【Movie Walker】