神楽坂恵の『冷たい熱帯魚』出演きっかけは、園子温監督の酔った勢いだった?

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神楽坂恵の『冷たい熱帯魚』出演きっかけは、園子温監督の酔った勢いだった?

実際に起きたいくつかの猟奇殺人事件をモチーフにした『冷たい熱帯魚』(1月29日公開)の特別試写会&トークショーが1月20日、都内で行われ、三池崇史監督、園子温監督、吹越満が登壇した。

ヴェネチアを熱狂させた3人による夢の対談のうえ、お酒と軽食を楽しみながらのトークショーに続き、映画本編を見てもらうという、まさに大人だけに許された至福の特別試写会となった。三池監督は「映画人は作ったものが全てだと思います。『冷たい熱帯魚』は圧倒的で、映画って面白いと思いました。普通はお客さんが求めるような作品を作るんですが、園監督は違う」と絶賛。「『冷たい熱帯魚』はどういう企画で始まったんですか?」と三池監督が尋ねると、園監督は「プロデューサーに作れって言われたから(笑)。『事実は小説より奇なり』と言いますが、実際事実というものはだらしなさがあるので起承転結の“転結”の部分はフィクションにしたいと思いました」と明かした。同作に出演の吹越は「昨年、ヴェネチア国際映画祭に行った日本人監督3人のうち、ふたりがここにいるというのはすごいことですよね」と感動し、同作のオファーを受けた時を「すごく嬉しかったです! 僕が演じた役を通して見るのが一番わかりやすいです。『冷たい熱帯魚』の入門篇ですね」と語った。その吹越の演技に三池監督は「吹越さんが豹変した瞬間に鷲づかみにされました。瞬間瞬間が、より光るというのは映画のすごさだと思います」と賞賛し、「やっぱり、狂人が映画を作るべきなんですよ! 業界内じゃ生きづらい状況の中で活躍している園監督が今後どうなっていくのか楽しみです」と期待を寄せた。それを受け、園監督は「三池さんは取材では、『映画愛なんてない』と言っているけど、実際は映画愛に満ちてますよね」と、印象を語った。

また、翌日の21日には同作の公開を記念し、園監督と倉本美津留によるトークショーも行われた。同作に出演している神楽坂恵は、倉本が園監督に紹介し、出演が決まったそうで、園監督は「3人で飲んでいる間に『映画2本に出す』と約束しちゃってました(笑)。演技はかなり特訓しましたよ。でも映画に出すなんて適当には言わないから、神楽坂さんに何かを感じたんだと思います」と出演への決め手を話した。最後に倉本は「『冷たい熱帯魚』は2回も見てしまったほど、すごい作品です。皆さんも是非見てください」と作品の素晴らしさを熱く語って締めくくった。【MovieWalker】

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