デ・ニーロ×ディカプリオが27年ぶりのコラボ!M・スコセッシ監督の最新作は「花殺し月の殺人」

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デ・ニーロ×ディカプリオが27年ぶりのコラボ!M・スコセッシ監督の最新作は「花殺し月の殺人」

グッドフェローズ』(90)や『カジノ』(95)などでコラボレートしたマーティン・スコセッシ監督と、名優ロバート・デ・ニーロが、連続で新作映画の製作に挑むことになりそうだと米DEADLINEが報じている。

ロバート・デ・ニーロは、今年公開予定のスコセッシ監督の新作『アイリッシュマン』(Netflix製作)に、俳優アル・パチーノと共に出演したばかりだ。『アイリッシュマン』は、チャールズ・ブラント著作のノンフィクション「I Heard You Paint Houses(原題)」を基にした作品で、マフィアと結びつきがあった実在の全米トラック運転組合の幹部メンバー、フランク・シーランの人生を描いた作品。“アイリッシュマン”ことシーランは、同組合の委員長だったジミー・ホッファを暗殺したとされており、本作でもその経緯が描かれる。キャストは、ジミー・ホッファ役にアル・パチーノ、フランク・シーラン役にロバート・デ・ニーロが配役されており、映画は今年9月27日に開幕する第57回ニューヨーク映画祭のオープニングナイトを飾ることが決定している。

またこちらの作品とは別に、立て続けてスコセッシ監督とデ・ニーロのコラボレーションが実現しそうだと、米DEADLINEが報じている。その次作とは、『Killers Of The Flower Moon(原題)』と題されたデイヴィッド・グラン著作の犯罪ノンフィクション、「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」の映画版だ。現在デ・ニーロは本作の出演交渉の初期段階だと報じられている。本作にはすでにレオナルド・ディカプリオの出演が決定しており、デ・ニーロ出演が正式に決定した場合、『ボーイズ・ライフ』(93)以来の、ディカプリオとデ・ニーロのコラボが実現することになる。

『Killers Of The Flower Moon(原題)』は、1920年代の米国オクラホマ州で、先住民オーセージ族が「花殺しの月の頃」と呼ぶ5月の夜に起きた2件の殺人を題材にしている。その2件の事件から始まる連続殺人事件の捜査を、後にFBI長官となるJ・エドガー・フーバーが、ディカプリオ演じる特別捜査官に命じる、という話になるそうだ(ちなみにディカプリオは以前、映画『J・エドガー』(11)でジョン・エドガー・フーバー役を演じている)。

本作は、当時の米国の先住民に対する人種差別を背景に、石油利権を巡った陰謀の真相が明かされる犯罪ドラマになる模様。オーセージ族のメディア“Osage News”が伝える情報によると、スコセッシ監督は、現オーセージ族のチーフであるスタンディング・ベアー氏と2時間半に及ぶ会合をし、オーセージ族から彼らの文化や言語の指導など、映画の製作に必要なサポートを全面的に受ける予定だそうだ。本作は製作のスケジュールと予算などの準備が整い次第、来年の中旬に撮影開始予定だ。

LA在住/小池かおる

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