“超実写”はモフモフ注意!『ライオン・キング』の動物たちが、こんなにホワホワ
1994年のアニメーション映画公開以来、ミュージカル、コンサートなどありとあらゆるエンタテインメントを席巻している、ディズニーの人気作品をリメイクした『ライオン・キング』(公開中)。
9日の公開から4日間の興行収入は、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(03)や『アベンジャーズ』(12)を抑えて、8月公開のディズニー作品史上1位となるヒットスタートを切っている。本作で話題となっているのが、なんと言ってもCGで再現された“超実写”な動物たちだ!
命豊かなサバンナの王国、プライドランド。王であるライオンのムファサに、息子のシンバが誕生する。しかし、ある悲劇からムファサは命を落とすこととなり、幼いシンバは王国を追放されてしまう。新たな世界で出会った仲間たちと一緒に冒険を続け、やがてシンバは自分が生まれた意味を知っていくことに…という物語が紡がれる。そんな本作には、個性豊かな動物たちがたくさん登場するので、写真とともにそのモフモフな毛並み具合を改めてチェックしていきたい。
まずは主人公のシンバから。物語序盤の赤ん坊の頃は、全身が柔らかで短い毛に覆われており、毛先の軽やかなホワホワの姿は、とにかくキュートで子どもらしさ満点だ。たくましく成長し青年になるにつれて、徐々にたてがみをたくわえ、体毛の質感もしっかりとした硬さを感じさせるようになっていくなど変化が。幼少期と青年期のギャップに注目してみるのもおもしろい。
たてがみといえば、父のムファサとその弟で王位を狙う狡猾なスカーを見比べても、個性が出ているのがおもしろいところ。ムファサのたてがみは毛の1本1本がしっかりと立っており、毛並みが良くボリューミーで威厳と貫禄を感じさせるものとなっているが、一方のスカーはペターっとした元気のないたてがみで、どこか暗く邪悪な印象に。立場や性格の違いまで細かな毛並み一つで表現したCGの巧みさには驚かされてしまう。
またライオン以外の動物の表現もチェックしていきたい。シンバの親友であるイボイノシシのプンバァは、毛の生えていない部分の皮膚の堅そうな質感、立派な牙など毛以外の表現も超リアル。同じく親友のミーアキャットのティモンは、全身の毛がふわふわで、小動物らしくかわいらしい仕上がりとなっている。
『ジャングル・ブック』(16)でも、実写とCGIを融合させた映像で観客の度肝を抜いたジョン・ファブロー監督だが、本作ではさらに最先端のVR技術も取り入れた進化した映像表現を実現。こだわり抜かれたCGによって実物と見間違うほどリアルな姿で再現された動物たちをはじめ、美しい大自然などの驚異の映像には、目を見張ってしまうこと間違いなし!
文/トライワークス