実際の医療現場にも影響を与えた!「コード・ブルー」シリーズの魅力とは?
2008年にフジテレビ系列にて放送が開始され、以来3シーズンにわたる連続ドラマや、スペシャルドラマで物語が展開されてきた「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」。さらに、昨年は『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』も公開され、最終興収で93億円をあげる大ヒット。そんな2018年の話題を集めた本作が、本日8月27日(火)より、Amazon Prime Videoにて独占配信されている。配信開始にあわせて今回は、大勢に愛され続けているシリーズの魅力を紹介したいと思う。
シリーズを通して描かれる登場人物たちの成長する姿
誕生から10年以上の時を経てもなお、人気の高い「コード・ブルー」シリーズ。その人気を語る上で欠くことができないのが、難しい問題に正面から向かい、対立したり、支え合ったりしながら成長していくキャラクターたちの姿だ。
物語は、翔陽大学附属北部病院救命救急センターにフライトドクターになることを目指し集まった4人のフェロー・藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、藤川一男(浅利陽介)が出会うところから始まった。
ファーストシーズンでは、すでにドクターヘリでフライトナースとして働いていた冴島はるか(比嘉愛未)らと救急救命や災害医療に奮闘していく姿が、続くセカンドシーズンでは、フライトドクターのフェロー修了認定まであとわずかとなった彼らの様子が描かれた。
その後、7年越しに描かれたサードシーズンでは、成長した彼らが新たにやってきたフライトドクターフェロー4人の指導に奔走。そして、満を持して公開された劇場版では、再び藍沢、白石、緋山、冴島、藤川の5人が集結し、それぞれの道に向かって歩んでいく姿がファンの胸を熱くさせた。
医療現場のリアルを伝え、ドクターヘリの全国配備にも貢献
キャラクターたちの成長を通して描かれる、事故や大規模な災害現場。そのドラマを超えたリアリティは、緻密な取材を重ねた賜物であり、視聴者に“命”について真剣に考えさせるきっかけとなった。
劇中のシチュエーションが、高速道路での多重衝突事故、列車の脱線、旅客機の不時着、地下鉄のトンネル崩壊などと、リアルな非常事態であることも視聴者をクギづけにする理由の1つだ。また、実際の医療現場にもたらした影響も大きく、2007年当時、日本全国に14機しかなかったドクターヘリだが、ドラマの放送と共に導入する地域が増え、現在ではおおむね全国配備を達成している。
キャラクターの成長やリアルな医療現場のドラマが魅力の「コード・ブルー」シリーズ。その集大成である劇場版では、成田空港で発生した航空機緊急着陸事故と東京湾・海ほたるへの巨大フェリー衝突事故に立ち向かう藍沢たち5人の姿が描かれる。史上最悪の現場を経て、彼らが進む道とは…?その行方を、ぜひ確かめてみてほしい。
文/於ありさ