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三吉彩花、矢口史靖監督からの手紙で大号泣…「また少しずつ自信に変わりつつある」

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三吉彩花、矢口史靖監督からの手紙で大号泣…「また少しずつ自信に変わりつつある」

『ウォーターボーイズ』(01)や『ハッピーフライト』(08)など、数々の傑作コメディを世に送り出してきた矢口史靖監督の最新作『ダンスウィズミー』が16日に公開初日を迎え、丸の内ピカデリーにて初日舞台挨拶が開催。主演を務めた三吉彩花を筆頭に、やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明、矢口監督が登壇。一同が姿を現すと、上映を観終わったばかりの観客から大歓声が巻き起こった。

本作は、音楽を聞くと勝手にミュージカルを始める体になってしまった主人公に降りかかる様々なトラブルを描いたミュージカルコメディ。子どものころからなによりもミュージカルが苦手だった静香は、ある日訪れた遊園地で催眠術にかけられ、音楽を聴くといつでもどこでも歌って踊りだす体になってしまう。そのせいで日常がめちゃくちゃになってしまった彼女は、夜逃げした催眠術師を探すため、クセの強い面々と日本中を奔走することに。

500名を超える人数が参加したオーディションで見事ヒロインに抜擢された三吉は満面の笑みを浮かべながら挨拶すると、撮影中の“最高に笑えたエピソード”として札幌でのクランクアップの日の出来事を明かす。「キャストもスタッフの方々も『今日が最終日だ!』ってすごく熱量がこみ上げていて。いよいよ最後の方のカットになって緊張していたら、横でやしろさんがもうウルウルしていて…早くない!?って(笑)」。

するとやしろは「監督が涙ぐんでほしいと仰っていて、催眠術をかけるみたいに『これで最後のシーンです〜』って言うものだから感極まってしまって、『泣きすぎです』って言われました(笑)」と、その涙の真相を告白。さらに三吉は「最初はやしろさんが涙ぐんでいて、いよいよ終わっちゃうんだって気持ちだったんですけど、あまりにもぼろぼろ涙を流されているのでさすがに笑っちゃって…。涙引いちゃいましたよね」と笑顔を浮かべながら振り返った。

そんななか、矢口監督から三吉に向けてサプライズでメッセージが。突然のことにどぎまぎした様子の三吉に「やっとこの日が来ましたね」と語り始めた矢口監督は、クランクイン前に「オーディションで僕だけは三吉さんでいけると思った。あなたなら絶対この役をやれます、保証します、安心して現場に来てください。顔が赤くなりやすいのはCGでごまかせます」と伝えたことを振り返ると「でもあれ、あなたを安心させたくて言ったでまかせです。ただの勘でした。CGも嘘です」と続ける。そして「でも今なら言えます。僕の目に狂いはなかった。よくがんばりました。矢口組に参加してくれて本当にありがとう!」と熱い感謝の言葉を贈った。

メッセージを受け取った三吉は「本当に、もう泣いちゃいそうです…」と感極まった様子で、目頭を押さえながら「オーディションで手応えがなく、落ちたと思った」と本作との出会いから語り始める。「監督が私でいきたいと言ってくださったけど他の方々は不安だったという話を、撮影の途中で聞いて、そこでもう一回自信を無くしまして…」と振り返り、堪えきれずに涙を流す三吉。

そしてなんとか持ち直すと「これが日本のミュージカルだと発信していく作品が、私が主演で大丈夫なのかと自信をなくしていたんですけど、いまの言葉をいただいて、またSNSで作品を観てくれた方々がコメントを寄せてくださったのを見て、また少しずつ自信に変わりつつあるので、皆さまに応援していただければと思います」と涙を浮かべながら想いを語る三吉。会場からは温かな拍手が贈られていた。

取材・文/久保田 和馬

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