渋谷PARCOに新たなミニシアターが開業!草間彌生のドキュメンタリーがオープニングを飾る
1999年7月にオープンし、ヴィンセント・ギャロ監督の『バッファロー’66』(98)やクリストファー・ノーラン監督の『メメント』(01)など数多くの話題作を上映し、2016年に渋谷PARCO建替えのために一時休館。昨年夏に渋谷シネパレス跡地に2スクリーンとなって復活を遂げたミニシアター「シネクイント」。
そしてこのたび、11月22日(金)に新たにグランドオープンする渋谷PARCOの8階に、“来場すること自体がイベントとなるミニシアター”をコンセプトにした映画館「WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)」が開業することが決定。オープニング上映作品が発表された。
劇場名の「WHITE CINE QUINTO」の“WHITE”には新しい発見、可能性、才能、楽しみ方、そして無限に広がる無垢な場所という意味が込められており、映画や映画館の概念にこだわらず、様々なカルチャーや実験的な企画を提供し、共感を生みだせる場所を目指していくとのこと。1スクリーンで座席数は108席(+車椅子スペース1席)となっている。
オープニング作品として開業日から上映されるのは、日本が世界に誇る芸術家、草間彌生を追ったドキュメンタリー映画『KUSAMA: INFINITY(原題)』。草間の幼少時代の芸術への目覚めから、激動の60年代ニューヨークで苦悩しながら行なった創作活動、そして彼女の活動が現在のアーティストへ与えた影響などが映しだされる。昨年のサンダンス映画祭で上映され大きな話題を集め、批評家から大絶賛を獲得。北米の大手レビューサイト「ロッテントマト」では93%の高評価を記録している。
同作の後もジャンルを問わない個性的で良質な作品をはじめ、ファッションブランドのコレクションなど、映画以外の作品も積極的に上映していく予定となっている「WHITE CINE QUINTO」。渋谷の街や映画界はもちろんのこと、日本のカルチャー全体をより一層盛り上げてくれるだろう。
文/久保田 和馬