怪しさ満点の椎名桔平に戦慄…園子温監督『愛なき森で叫べ』特報解禁!
『愛のむきだし』(09)や『ヒミズ』(11)など、世界中の映画ファンから熱狂的な支持を集める鬼才、園子温監督が、実際の事件からインスパイアを受けて作りだしたNetflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』の配信日が、10月11日(金)に決定。このたび本作のティザーキーアートと特報が解禁された。
本作の舞台は1995年。上京したばかりのシンは、ジェイとフカミに声をかけられ彼らの自主映画制作に参加することに。その作品に出演を依頼された妙子と美津子は、高校時代にクラスメイトが交通事故で急逝するという衝撃的な事件から未だ逃れられずにいた。そんな折、美津子のもとに村田という男から電話かかってくる。村田の巧みな話術に美津子は次第に心奪われていくのだが、彼の正体は冷酷な詐欺師だった。そして村田の本性を知ったシンたちは、彼を主人公にした映画を撮り始めることに…。
このたび解禁されたティザーキーアートには、血糊が飛び散る撮影現場の様子が写しだされており、スタッフと思しき人々のシルエットの向こう側には血の海が広がっている。果たしてこれは、なにを意味しているのか…。そして同時に解禁された30秒の特報映像には、とある女子高の卒業アルバムから結婚詐欺の標的を探し、美津子にたどり着く怪しさ全開の村田の姿が映しだされていく。
軽妙な話術で人の心を操りながら、人を人と思わぬ冷酷さを持つ“最狂の詐欺師”村田丈を演じる椎名桔平をはじめ、これまで多くの若手女優を見出してきた園監督が約3000人のオーディションから選び出した日南響子と鎌滝えりのダブルヒロイン、そして満島真之介やYOUNG DAIS、長谷川大、でんでん、真飛聖ら個性と実力を合わせ持った豪華キャストのアンサンブルにも期待が高まるばかり。
そんな本作が、全世界190カ国配信に先がけて現地時間10月3日(水)から開催される世界三大ファンタスティック映画祭のひとつ、シッチェス・カタロニア国際映画祭2019のニュー・ビジョンズ部門でワールドプレミア上映されることが決定。園監督は過去に『恋の罪』(11)が2011年の同映画祭でオービタ部門最優秀作品賞を受賞している。はたして本作はどのような評価を受けるのか、大いに注目したい!
文/久保田 和馬