the pillows山中さわおが30年のバンド人生を語る!映画『王様になれ』GLAYのTERUやJIRO出演シーンも

インタビュー

the pillows山中さわおが30年のバンド人生を語る!映画『王様になれ』GLAYのTERUやJIRO出演シーンも

「スタンスは高校生のころから変わっていません」

本作のストーリーを作り上げるため、山中、そして監督・脚本のオクイシュージと、プロデューサーの三宅はるえと3人で話し合いが行われた。「the pillowsのファンはこういうキャラクター、ミュージシャンはこんな感じなど、僕にしかわからない部分、ミュージシャン周りの情報については細かいところまでいろいろと伝えていました」とディスカッションの様子を振り返る。カメラマンとしての道が拓けず苦悩する祐介に自身の経験を反映しているのか聞いてみると「自分の経験でしか作れないし、感情移入できるキャラクターとなれば、自然にそうなってしまったと感じています」との答えが。

原案も務めた山中「感動的なエンディングを描くのは、僕に似合わない」
原案も務めた山中「感動的なエンディングを描くのは、僕に似合わない」

劇中では祐介をはじめ様々な人がthe pillowsの曲に勇気づけられている。現実でもそういった人がたくさんいる中で、作詞・作曲作りで意識していることを教えてもらった。「曲作りにおいては、特に意識していることはありません。世界にはかっこいいサウンドがいっぱいあって、“いいな”というものに出会うと、脳内でレシピを想像するんです。どんな風に作っているのか、どうして自分は惹かれたのかを分析して自分の中に組み込みたくなる、真似したくなるんです。そのスタンスは高校生の頃から変わっていません。逆に歌詞は、僕が歌うのは僕の人生だから、人の歌詞は意識しないですね。意識していることは、時事ネタをできるだけ歌わない、生活感が出る単語を歌詞には入れません。古くなるものを入れるのは好きじゃないんです。一番の憧れは常にスタイリッシュな佐野元春さん。佐野さんのデビュー曲は今聞いてもまったく古くない、そういう作り方をしているし、僕もしていたいと思っています」

the pillowsの曲を熱唱する祐介
the pillowsの曲を熱唱する祐介[c]2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

GLAYのTERUやJIRO、ストレイテナーのホリエアツシに日向秀和、ナカヤマシンペイなど親交のあるミュージシャンが大勢出演していることについて「TERUくんやJIROくん、ホリエくんがアコースティックライブでthe pillowsのカバーをやるシーンは、作品の一番のハイライトでもあります。公私共に仲が良いというのも出演してもらった理由の一つです。THE KEBABS(ケバブス)は、亮介(佐々木亮介/a flood of circle)と田淵(田淵智也/UNISON SQUARE GARDEN) に出てもらいたいから、映画のための架空のバンドを作ってくれと話していたのですが、その後本当に2人がTHE KEBABSとして活動し始めちゃって。映画のために曲を作ってもらいましたけどね(笑)」

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