専修大学創設の祖を演じた二世俳優たちが作品への縁を語る

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専修大学創設の祖を演じた二世俳優たちが作品への縁を語る

明治時代に日本初の学校(現在の専修大学)を創設した4人の若者の青春を描いた映画『学校をつくろう』。2月19日に初日舞台挨拶が行われ、三浦貴大、柄本時生、橋本一郎ら注目の二世俳優たちと、神山征二郎監督が登壇した。

三浦友和・百恵夫妻の次男の三浦は、「大勢の方々に見ていただけて光栄です」と緊張気味に挨拶。だが、観客の好反応を受け「映画を楽しまれたようで、良かったです」とほっとした表情に。挨拶前日には、日本アカデミー賞授賞式で新人俳優賞にも選ばれ、「受賞翌日に舞台挨拶というのは何かを感じます!」と心境を明かした。

同賞で最優秀助演男優賞に選ばれた柄本明を父にもつ柄本時生は、観客の多さに圧倒された様子で、「こんなにたくさんの方々に見てもらえて、すごく嬉しいです!」と喜びを表現。撮影現場のムードメーカーだったという彼が、この日は劇場のムードに感動しきりだった。また、役所広司の長男である橋本一郎は「先日、曽祖父が専大で理事兼教授・経済学部長を務めていたことを母から知らされたんです」と不思議な縁を告白。さらに三浦とは同じ中学・高校に通う同級生だったそうで、「しゃべったこと、あまりなかったよね?」と三浦が答えると、橋本も「すれ違うぐらいだったよね」と、顔を見合ってはにかんだりと、会場の笑いを誘っていた。

本作が40本目の監督作となった神山監督は「撮っている時は苦しいことばかり。良い思い出は少ないのですが、今回は会場へ入って涙がうるうる流れてきまして。『ヒットするかもしれない』と予感した」と、ヒットの手応えを感じているようだ。「壇上の役者をはじめ、若い世代がとても頑張った。それが一番良かったと思います」という監督の賛辞の通り、二世俳優という枠を超え、さらなる高みを目指す彼らの熱演を是非目に焼き付けてほしい。【トライワークス】

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