三浦春馬、斉藤和義の生歌に大感激「こんなに贅沢な時間はない!」
ベストセラー作家の伊坂幸太郎による初の恋愛小説集を映画化した『アイネクライネナハトムジーク』の公開記念舞台挨拶が9月21日にTOHOシネマズ 日比谷で開催され、三浦春馬、多部未華子、貫地谷しほり、森絵梨佳、恒松祐里、萩原利久、音楽を担当した斉藤和義、今泉力哉監督が登壇。斉藤がギターの弾き語りで主題歌「小さな夜」を生披露し、会場も大熱狂。三浦は「いやあ、ステキですね!こんなに贅沢な時間はない。改めて歌詞を聴いていると、この作品が生まれるに当たって、みんなが時間を費やしてきたんだなと考えて感慨深くて。感動していました」と胸いっぱいの様子で感激の想いを語った。
伊坂が、斉藤から歌詞のオファーを受けたことをきっかけに生まれた同名連作短編集を映画化した本作。劇的な出会いを待つ会社員の佐藤(三浦)と、彼が偶然出会う紗季(多部)の恋を軸に、不器用ながらも愛すべき人々の出会いの連鎖を10年に渡って描く。物語のキーとなる主題歌をはじめ、劇中音楽も斉藤が手掛けた。
劇中音楽について、斉藤は「音がついていないラフ編集の状態(の映像を)をいただいて、僕が音を入れて(作品の)邪魔をしちゃ嫌だなと思いながら作業をした。このあたりには音が入るんじゃないかと思って、止めて観たりして」と振り返り、「『多部ちゃん、大人になったな』と静止画で観ちゃったり、『春馬くんみたいな顔に生まれたかった』と思いながら、音をつけていった。楽しかったです」と飄々と語り、会場も大爆笑。三浦は「この世界観にぴったりの曲を作ってくださって、すごくうれしいです」としみじみと話していた。
“出会い”がテーマとなることから、“大切な出会い”について明かすことになると、三浦は「(今泉)監督から初心に戻れるようなアドバイスをいただいた。それは大きな出会いだった」と告白。「『お芝居をする、相手の表情をしっかり使ってあげてください』というアドバイスだった」そうで、「とても大事にしていきたい言葉」と改めて相手とのリアルなやり取りを大切にしようと思えたという。
多部は「仙台のキャンペーンで飲んだ、タピオカずんだシェイク。信じられないくらいおいしかった。出会ってしまった!」と目を輝かせ、三浦も「信じられないくらい!あれは奇跡のコラボ」と同調。さらに多部が「衝撃でした。一口飲んだ瞬間に、あれ!なんでこんなにおいしんだろうって!」と続けると、三浦が「天にも昇るようなおいしさ。多部さんはその日、一番テンションが上がっていました」と楽しそうに笑うなど、3度目の共演となる2人が息ぴったりのトークを繰り広げていた。
取材・文/成田 おり枝