今年も「ゲーム・オブ・スローンズ」が大旋風!第71回エミー賞で偉業を達成
“テレビ界のアカデミー賞”とも呼ばれている、米国テレビ芸術アカデミー主催の第71回プライムタイム・エミー賞の授賞式が現地時間22日に行われ、今年の4月から5月にかけて世界同時放送で大きな話題を集めた「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」がドラマ部門作品賞をはじめ、史上最多タイの12部門に輝いた。
2011年に全米で放送が開始された「ゲーム・オブ・スローンズ」は、架空の王国を舞台に一つの玉座を巡り複数の名家が繰り広げる壮絶な覇権争いを、壮大なスケールで描いたスペクタクル巨編。今年は史上最多の32部門でノミネートされ、12部門を受賞したことで、これまでの全8章合計で160ノミネート59受賞。エミー賞ドラマ部門での最多受賞記録を更新した。
さらに同作はシーズン5から連続してドラマ部門の作品賞を受賞しており、「マッドメン」以来となる4シーズン連続の作品賞受賞という快挙も達成。またティリオン・ラニスター役を演じるピーター・ディンクレイジは4度目の助演男優賞を受賞し同一作品での最多受賞記録を更新するなど、まさに最終章を飾るにふさわしい記録づくめの受賞結果となった。
ほかにもドラマ部門では、“ボール・カルチャー”を通して80年代後半のLGBTQコミュニティを映しだした話題作「POSE」が作品賞をはじめ6部門にノミネートされ主演男優賞を獲得。実力派俳優が集結し、現代のメディア王一族による骨肉の後継者争いを描いた社会派ドラマ「メディア王〜華麗なる一族〜」が脚本賞とオリジナルメインタイトルテーマ音楽賞を受賞。
また、リミテッド・シリーズ/テレビムービー部門では1986年にチェルノブイリ原子力発電所で起きた未曾有の原発事故の中で必死に戦う人々を描いた「チェルノブイリ」が作品賞と監督賞をはじめ最多10部門を制覇。コメディ部門では昨年に引きつづいて8部門に輝いた「マーベラス・ミセス・メイゼル」の連覇を「Fleabag フリーバッグ」が阻止し、作品賞を含む6部門を受賞した。
今年のエミー賞で受賞を果たした各作品は、この秋続々日本に上陸。「チェルノブイリ」は9月25日(水)より「BS10 スターチャンネル」にて毎週水曜夜11時から日本初放送(スターチャンネルEXでは9月26日より配信開始)。「POSE」はFOXチャンネルにて2019年10月2日(水)から毎週水曜深夜0時に放送され、10月12日(土)には夜9時から朝6時まで全8話の一挙放送も。さらに現在DVDが好評レンタル中の「メディア王〜華麗なる一族〜」はシーズン2の日本初放送に合わせて「BS10 スターチャンネル」で11月に放送予定(スターチャンネルEXでは9月26日より配信開始)。
そして「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」は10月2日(水)よりブルーレイ&DVDレンタルが開始され、12月4日(水)にブルーレイ&DVDが発売。同日にはこれまでの全章を網羅したコンプリートシリーズも初回限定生産で発売されるので、この機会に一気に手元に揃えてみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬