事件の捜査から復讐に、“あんなこと”まで…!ハイパー便利な「AI」映画3本立て!
「●●して~」と言葉で伝えるだけで、AIが様々なことをしてくれる“スマートスピーカー”が普及しはじめて久しいこの頃。最新技術の便利さには驚かされてばかりだが、映画の世界では現実をはるかに超えるトンデモないAI技術が登場している。そんなAIを題材とした映画が10月は立て続けに公開されているので、まとめてご紹介!
脳内に直接語りかけてくる、超万能AI
まず紹介するのは、現在公開中の『アップグレード』。突然現れた謎の組織に襲われて妻を殺され、自身も全身麻痺になってしまった男・グレイが、巨大企業の科学者によって体に人工知能“STEM”を埋め込まれ、AIの力を利用しながら謎の組織への復讐を果たすというものだ。
脊髄に埋め込まれたことで、全身麻痺となった体を動かす手伝いをするだけでなく、脳内に直接語りかけてくることもできるSTEM。さらにピンチに陥ったグレイが単独で動く許可を与えると、カクカクとした計画無比な機械的な動きで襲いかかる敵を冷静に始末。さらに弾丸を避けたり、車の運転もお手の物とその万能っぷりには、自分の身体にも埋め込んでほしいと思ってしまいそう?
“あんなこといいな、できたらいいな”な欲望が思わぬ方向に…
続いて、セルビア産のSF『A.I.ライジング』も公開中だ。地球から国家が消滅した近未来、宇宙開発の任務に就く一人の宇宙飛行士ミルーティンと、その相棒の美しい女性型アンドロイド・ニマーニが、宇宙船内で繰り広げる予測不能な事態を描いている。
容姿や性格などすべてがミルーティンの好みにプログラムされており、恋人同士のように寄り添ったり、性的欲求まで満たしてくれる従順なニマーニ。そんな彼女を“人間の女”のようにしたくなったミルーティンは、勝手にプログラムを書き換えてしまい…。人間の一つの判断をきっかけに、思いがけない方向へと暴走していく様には、AIが身近になってきたいまだからこそ、ゾッとしてしまう。
事件の解決もお手の物!?ツンデレな憎めない系AI
同じく10月18日から公開中の『AI探偵』。本作は、探偵事務所を営んでいた父の失踪をきっかけに、留学先のアメリカから帰国した主人公の鍵山公彦(荒牧慶彦)が、父が残したAIのアイスと共に、インターネットを駆使して、依頼された様々な事件の捜査に挑むというものだ。
AIが、ツンデレな性格をしている上に、大事なところでバッテリーが切れてしまったりと、どこか憎めないキャラクターとして描かれている点がユニークな本作。またクライアントには、壊れかけたAIを愛しすぎてしまった男が登場したり、どこか現代ではありえそうな話が展開していく。AIがより身近な存在になったいまだからこそ、楽しめることは間違いなし。三者三様のユニークな作品となっているので、観比べてみてはいかがだろうか?
文/トライワークス