玉城ティナ、伊藤健太郎からバラの花束贈られ「プロポーズみたい!」と大感激
押見修造の同名人気コミックを井口昇監督が実写映画化した『惡の華』(公開中)の御礼舞台挨拶が10月10日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、伊藤健太郎、玉城ティナ、井口監督が登壇。伊藤が、10月8日に22歳の誕生日を迎えた玉城にバラの花束をプレゼント。玉城が「プロポーズみたいですね!」と感激の面持ちを見せた。
鬱屈とした青春と、行き場のない衝動を描いた押見修造の自伝的コミックを映画化した本作。中学2年生の春日(伊藤)が、憧れのクラスメイト、佐伯(秋田汐梨)の体操着を盗み、そのことをきっかけにクラスの問題児、仲村(玉城)と悪夢のような主従関係を築いていく姿を描く。
真っ赤なバラの花束を渡された玉城が「プロポーズみたいですね!」と語ると、伊藤も「本当だよね!結婚してくださいバリの!」と笑い、会場も大盛り上がり。玉城は「こんなに重たい花束を持ったの初めて。うれしい!」と感動しながら、「22歳を迎えて、また頑張ろうという気持ちになりました。井口さん、また違うところでもぜひよろしくお願いいたします!もちろん、伊藤さんもよろしくお願いします」と再タッグを願い、大きな拍手を浴びていた。
口コミでの広がりも話題となり、この日の会場には「14回観た」という人の姿も。井口監督は「『ジョーカー』の公開が始まった」と口火を切り、「ネットを見ていたら、『ジョーカー』のホアキン・フェニックスと玉城ティナさんを比べている人がいた。ジョーカーと比べてどうかと。すごい対決!」と興奮気味にコメント。
すると「『ジョーカー』を観た」という伊藤も、「ちょっと『惡の華』っぽいと思った!人が変わっていく様とか。だからこれは日本版『ジョーカー』なんだよ!」と熱を込め、玉城も「私も思いました。背負っていく感じとか、そういうふうになるしかない!みたいなところとか」と続くと、井口監督は「『惡の華』も海外の映画祭行けるんじゃないか!」と奮起していた。
「正直な話をすると、この映画が青春映画として伝わるのか不安だった」と明かした伊藤だが、観客の反応を肌で感じ「自信になった」と告白。「僕らが送り出した『惡の華』を、さらに育ててくれている。やってきたことは間違っていなかったのかなと思っています。10年、20年、30年、40年後、もっともっと先に残していけるような作品」と胸を張っていた。
取材・文/成田 おり枝