『ドラえもん』でダミ声をフルに活かした悪役に挑戦した加藤浩次、家族の反応にがっかり?

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『ドラえもん』でダミ声をフルに活かした悪役に挑戦した加藤浩次、家族の反応にがっかり?

今年30周年を迎え、シリーズ累計動員が9千万人を突破するなど、名実ともに世代を越えて愛される国民的アニメ「ドラえもん」シリーズの最新作『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち』(公開中)の初日舞台挨拶が3月5日、TOHOシネマズ日劇で行われ、声優を務めた加藤浩次、水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昂、関智一、千秋、沢城みゆき、小林由美子と、寺本幸代監督が登壇した。

1986年製作の『ドラえもん のび太と鉄人兵団』をリメイクした本作。この日は、前作を子供の頃に見た人が大人になり、自分の子供と見に来たというお客さんが多く見られ、水田は「素晴らしい作品で言葉では語れない。自分の出ている作品で、こんなに自信満々で良いのかと感じる(笑)。終わった後にエンドロールでたくさんのスタッフの方の名前が出ます。いっぱいいっぱいの人たちの手によって作られている作品」と、影の存在のありがたみを称えた。2007年の『のび太の新魔界大冒険』に続き、今作でメガホンを取った寺本監督は「この映画のテーマは“思いやりの心”。みんなものび太やしずかちゃんと同じように、相手の気持ちになって考えられるようなきっかけにこの映画がなってくれたら嬉しい」と、本作に込められたメッセージを伝えた。

ジャイアンの声を務め、6作品目となる木村は「一番最初の『ドラえもん のび太の恐竜2006』をやっていた時に小学校に入学した子供が、小学校を卒業するという年月が経ち、感慨深いものがある。素敵な6年目の冒険をさせていただいて、これからも頑張っていこうと思わせていただいた」と、さらなる精進を誓った。本作の劇中歌も担当している、ドラミの声を務める千秋は「大人も子供も泣ける感動するお話だと思うので、みんなが見てくれたら良いな」とアピールした。

ゲスト声優の加藤は、ドラえもんたちの敵役となる鉄人兵団の総司令官という役どころ。3人の子供を持つ加藤はこの日、この初日舞台挨拶に招待したそうだが「『恥ずかしいから嫌だ』と断られ、ららぽーとを見に行ってます」と明かし、会場の笑いを誘った。ドラえもんファンだと豪語する加藤は、オファー時を振り返り、「ダミ声をフルに活かしてくださいとのことだったので、快くOKさせていただいて、誠心誠意やらせてもらった。足を引っ張らないように頑張ったつもり」と話すと、会場からは拍手がわいた。悪役ながら、『ドラえもん』出演に家族の反応を問われ、「『パパ、ドラえもんに出るの?』とすごい喜んでいたんですけど、悪い役と聞いて真ん中の男の子が若干テンションが落ちて、『学校の友達には言えない』と。長女は学校で『小羽ちゃんのお父さん、ドラえもん出るの?』と聞かれて、『出ない』って言ったらしい」と切ない表情をのぞかせた。

また、本作では、しずかちゃんの憧れのスター“福山雅秋”役として、福山雅治が特別出演しており、さらに目が離せない作品となっている。是非、劇場に足を運び、福山の初声優っぷりも耳にしてほしい。【Movie Walker】

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