ラプンツェル役のしょこたん「ガンガン来るイケメンは無理でも、濡れ前髪には萌え」

インタビュー

ラプンツェル役のしょこたん「ガンガン来るイケメンは無理でも、濡れ前髪には萌え」

ディズニーの記念すべき第50作目の長編アニメ『塔の上のラプンツェル 』(公開中)で、主人公ラプンツェル役の声を当てた中川翔子を直撃! グリム童話の「髪長姫」をモチーフにした本作で、これまでにないユニークなプリンセスに命を吹き込んだしょこたんが、ディズニー映画に参加できた喜びを語ってくれた。

王女として生を受けながらも老婆に誘拐され、深い森の奥に立つ塔で育てられたラプンツェル。ある日、お尋ね者の大泥棒フリンと出会い、彼と共に塔を出てスリリングな冒険に繰り出す。ラプンツェル役のオファーが来た時、しょこたんは「天地がひっくり返るくらいにパニック状態でした」と言う。「世界のディズニーのヒロインに私が!?と。正直、25年間生きてきて、あんなに目を白黒させたのは初めてでした。いつか魔法が解けてしまうんじゃないかと思い、それからは日々真面目に生きるようにしています」。

ラプンツェルは、今までのディズニーのプリンセスとは少し勝手が違う。「これまでの受身でおしとやかなお姫様でなく、ラプンツェルはフライパンを振り回して男性を殴るわ、長い髪でターザンみたいに飛んでいくわ。ハイテンションになったかと思えば、めちゃくちゃ落ち込むし、キスシーンは自分から行く。なんて斬新なヒロインなんだろうと驚きましたが、ワクワクしました」。

ラプンツェルがアクティブな分、アフレコには苦労したようだ。「台本に“息”という記述が多かったんです。息継ぎの印かと思っていたら違ってて。距離感や方向、セリフの強弱がそれによって変わるから、すごく勉強になりました。うまくいくと口パクともぴったり合うし、魂が入るのが分かるんです」。

ラプンツェルと出会うイケメン、フリンについては「ああいうガンガン積極的に来るイケメン、特に『俺って良い男だろう』的な人は絶対に無理!と思っていました。でも、フリンがラプンツェルのためにやる行動は、胸にズキュン!と来たし、一緒に溺れるシーンでも恋に落ちました。濡れ前髪が萌えです」と語った。

自分の力で人生を切り開いていくラプンツェルは、とても魅力的だ。「ラプンツェルを見ていると、人生って全てをネガティブにも思えばそうなってしまうけど、見方を変えれば夢が叶うし、自分次第だなと改めて思います。私の場合、仕事も学校も全部止めたいと落ち込んでいた時、私が神様だと思っていた楳図かずおさんにお会いして、『またね』と言ってもらった時、あきらめないで頑張っていけば、また楳図さんに会えるかもしれないと思って、初めて未来に向き合えた気がします。ラプンツェルは、ずっと塔に閉じ込められていた生活の中でも心が腐ることがなく、夢や希望をあきらめずにいたのはすごいことだなと。また、私は率先して殻に閉じこもり、愛すべき猫や趣味のものにあふれた家って最高!と今でも思うけど、それだけじゃなく、外も楽しいというのが25歳にしてやっとわかるようになりました」。

さらに、ラプンツェルへの思いをこう続けた。「全てをよくとらえることって難しいけど、でも、その方が自分も周りもみんなハッピーになれる。それってみんなができる簡単なことなのに、一番難しいことでもあるんです。それをラプンツェルはごく自然にやれてるから憧れますね。だから、今後壁にぶつかったりした時、本作を見ればきっと何かつかめるのではないかと。小さい頃に見て、大人になってから見直したら、また違う発見があると思うし。本作にはアクションやロマンス、ドキドキ感やワクワク感、そして人として生きるうえでの心のあり方など、いろんな物が詰まっています。何て素敵な作品に関わらせていただいたのかと感謝しています!」【Movie Walker/山崎伸子】

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