溝端淳平や阪神・淡路大震災経験者のAKB48増田有華たちが「笑顔を!」
河原和音の人気コミックを映画化した『高校デビュー』(4月1日公開)の応援メッセージ発表会見が3月28日、TOKYO FM HALで開催。東日本大震災の影響により、当初実施予定だったプレミア試写会は中止されたが、溝端淳平、大野いと、菅田将暉、逢沢りな、古川雄輝、AKB48の宮澤佐江と増田有華、岡本玲、ドランクドラゴンの塚地武雅らが登壇し、被災者の方々に向けて熱いメッセージを贈った。
最初に真摯な表情でマイクを取った溝端は、真っ直ぐな目線で今の思いを語った。「俳優をやっていて一番良かったと思う瞬間は、映画やテレビを見た人から元気になりましたって言ってもらえることです。だから今は、微力ながらも元気を届けることが使命ではないかと思っています。人間、何気なく笑顔で笑っているけど、それがなくなった時、すごく辛いだろうと。被災者の方は本当に今苦しまれているけど、少しでも笑顔を届けるきっかけになれればと」。
本作で女優デビューを果たした15歳の大野いとは、緊張しながら一生懸命に今の気持ちを伝えようとしていた。「被災された人のことを思うと、心が痛んでます。私たちができることって小さなことで、節電やコンビニにある募金とかしかできないけど、小さいことでも集まれば大きなことに変えられることがわかったので、これからも続けていきたいです」。
阪神・淡路大震災を経験しているAKB48の増田有華は、自身の経験を振り返りつつ、被災者に力強くメッセージを贈った。「地震の恐怖とか、大切な人が突然いなくなる悲しみは癒えることはなくて。でも、今、テレビを通して、被災されながらも日々頑張ってらっしゃる人たちの笑顔を見ると、私たちがこの場所でできることはもっとたくさんあると。今、私たちが一番やらなければいけないことは、人と人が支えあって、笑顔を交わし合うこと。私自身も笑顔を絶やさず、精一杯のエールを贈りたいです。頑張ってくださいとは言いません。負けずに前を見ていってください」。
また、ドランクドラゴンの塚地武雅は、最初に「心の底から被災者の方にお見舞い申し上げます」と語った後、お笑い芸人ならではの一発ギャグでエールを贈った。「僕たちは落ち込んでいるのではなく、元気でいなければいけないと思います。僕は特にお笑い芸人だから、一日でも多く、一回でも多く、今後ともボケていきたい」。塚地の一発ギャグは「オシャレな人のくしゃみ。ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ、ふぁっ、ふぁっしょなぶる!」。登壇者とマスコミ陣からドカンと笑いが起こった。
彼らの熱い応援メッセージは、USTREAMでも配信される。また、映画で使用した衣装などをチャリティーオークションに出品し、東日本大震災の義援金として寄付する予定だ。映画界でもこうしたチャリティーの輪がどんどん広がっている。今後もこうした動きがつながっていくことを心から願う。【Movie Walker/ 山崎伸子】