ロック様だけじゃない!ハリウッドを制圧するWWE出身の“筋肉俳優”をチェック
テレビゲームの中に吸い込まれた4人の高校生が、選択したキャラクターの姿でジャングルに仕掛けられた予測不能な試練をサバイバルしていく物語が展開し、全世界で記録的な大ヒットとなった『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(17)の待望の続編『ジュマンジ/ネクスト・レベル』が12月13日(金)から日米同時公開される。
本作で主演を務めるドウェイン・ジョンソンといえば、世界最大のプロレス団体WWEを代表する選手から映画界へ華麗な転身を遂げたカリスマ。いまそんなドウェインに続けとばかりに、圧巻の筋肉で映画界に進出を図るWWEのスター選手たちが続出。その中でもずば抜けた筋肉の持ち主たちを一挙に紹介していきたい。
アメリカでプロレスの枠を飛び越え、野球やバスケ、アメリカンフットボールに並ぶ人気スポーツとして熱い支持を集め、もはやスポーツを超越した“エンタテインメント”のひとつとして位置付けられているWWE。そんなWWEの魅力といえば、毎週のテレビ放送で展開されるストーリーと選手の表現力の高さ。恋人を取り合ったり、選手でもない家族を巻き込んで戦ったりと、まるで大河ドラマを見ているかのような目まぐるしい展開はプロレスファン以外も虜に。まさに“エンターテイナー”と呼ぶにふさわしい彼らだけに、映画界へ進出するのも充分にうなずけるだろう。
ドウェイン・ジョンソン
90年代末から2000年代初頭にかけて“ロック様”の愛称で活躍したドウェインは、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(01)で悪役スコーピオン・キングを演じ俳優として注目を集めると、その役柄を主人公にした『スコーピオン・キング』(02)で本格的に俳優業へ転向。当初はコメディやアクションなど、プロレスラーとしての経験が発揮される作品を中心に出演していたが、徐々にヒット作への出演が増えていくことに。
そして「ワイルド・スピード」シリーズの第5作『ワイルド・スピード MEGA MAX』(11)の出演を機に、肉体派俳優としての不動の地位を確立。2019年にはフォーブス誌が選ぶ「世界で最も稼いだ男性俳優」の1位を獲得し、近年では『ファイティング・ファミリー』(11月29日公開)など、俳優のみならずプロデューサとして映画に携わることも。
デイヴ・バウティスタ
そんなロック様に次ぐレスラー出身俳優として注目を集めているのはデイヴ・バウティスタだ。レスラー時代にはWWE王座も獲得し、“野獣”の異名を持つヒールレスラーとして人気を集めた。そんな彼は鬼才ヴェルナー・ヘルツォーク監督の『狂気の行方』(09)俳優デビューを果たすと、『アイアン・フィスト』(12)や『リディック:ギャラクシー・バトル』(13)などで新たな肉体派俳優として脚光を浴びることに。
そしてマーベル・シネマティック・ユニバースに属する「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」ではガーディアンズのひとりドラックス・ザ・デストロイヤーを演じ、以後『007 スペクター』(15)や『ブレードランナー2049』(17)など大作に相次いで出演。「大脱出」シリーズではシルヴェスター・スタローンの相棒役を務め、新旧肉体派俳優の共演が実現したことも記憶に新しい。
ジョン・シナ
ロック様が俳優業へ転向した2000年初頭にWWEに登場したジョン・シナは、“ラッパーキャラ”として対戦相手をこき下ろす過激なマイクパフォーマンスで人気を博す。これまでにWWE王座を歴代最多となる合計16度獲得し、また歴代最長の王座保持時間を記録した正真正銘のカリスマレスラーの1人だ。
WWEが製作した『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』(06)で主演を務めたジョンは、近年本格的に俳優業へ進出。ロック様が歩んだ道と同じようにコメディやアクションで経験を積むだけでなく、アニメの声優にも果敢に挑戦。今後もロバート・ダウニー・Jr.主演の『ドクター・ドリトル』(2020年1月17日公開)など、話題作への出演が目白押しとなっており、その中には『ワイルド・スピード9』(2020年公開予定)も!
新たなスター候補が続々登場する中、それに負けじとますますグレードアップしていくロック様。最新作『ジュマンジ/ネクスト・レベル』では、ロック様演じるスモルダー・ブレイブストーン博士の大活躍と、筋肉をフル活用したアクションを堪能できること間違いなし!
前作で高校生だったスペンサーが、破壊したはずの“ジュマンジ”をこっそり修理するところから始まる本作。ふたたびテレビゲーム“ジュマンジ”の世界に吸い込まれてしまったスペンサーを救出するため、マーサ、フリッジ、ベサニーの3人もジュマンジの世界へ。しかし完全にバグっており、入れ替わり設定はめちゃくちゃのジュマンジ。さらにスペンサーのおじいちゃんたちも参戦し、想像を超える大波乱が彼らに待ち受けることに…。
完全に“無理ゲー”と化したジュマンジで、彼らはレベルアップしたステージをクリアしてスペンサーを助け出すことができるのか。WWEにも負けない無敵のエンターテインメントを、是非とも劇場の大スクリーンで体感してほしい!
文/久保田 和馬