前代未聞のVR撮影の様子が明らかに!『ライオン・キング』MovieNEXボーナス・コンテンツを先取り
ディズニー・アニメーション史にその名を刻む不朽の名作を最新の技術でよみがえらせ、全世界興行収入で歴代7位となる16億5500万ドルを記録した『ライオン・キング』のMovieNEXが12月4日(水)に発売(先行デジタル配信中)。このたびMovieNEXに収録されるボーナス・コンテンツの中から、前代未聞のユニークな撮影風景が垣間見えるメイキング映像が解禁された。
「アベンジャーズ」シリーズの製作総指揮をはじめ、映画監督や俳優などマルチにその才能を発揮するジョン・ファブロー監督がメガホンをとった本作。サバンナの王国プライドランドの未来の王であるシンバは、父親である王ムファサを失い王国を追放されてしまう。そして新たな世界で出会った仲間たちと共に自らの運命に立ち向かい、自分が生まれてきた意味を知っていくことになる。
このたび解禁された映像では、“超実写版”と銘打たれた本作の驚くべき映像技術の舞台裏を確認することができる。「我々が目指したのは、まったく新しい映画作りだ」と語る製作のジェフリー・シルバーは、VRの世界の中で撮影するという前代未聞の撮影方法を解説。映画制作のためにVRセンサーが張り巡らされたゲームを作り、実際にカメラがついていないバーチャル機材の位置をコンピューターがセンサーで把握。従来の機材で培ったノウハウを活かしながら撮影が行われたことを明かす。
一方、VFXのスーパーバイザーを務めたロバート・レガートは別のインタビューにおいて「撮影は実際のセットではなくVRの中にある様々なセットに、ストーリーに合わせて俳優や動物を配置していったんだ」と、その詳細を語っている。「5〜6人のスタッフがゴーグルをつけてVRの中に入り、実写の映画と同じようにストーリーを表現するための最善策を考えていくんだ。ある程度決まったら仮映像を作ってVR上で最適のアングルを選んで撮影し、何度もテイクを繰り返す。方法もプロセスも、従来の実写映画制作と同じ完全な共同作業なんだ」。
レガートがファブロー監督とタッグを組むのは『ジャングル・ブック』(16)に続いて2度目。同作では主人公のモーグリ以外をVFXで作り上げたように、本作でも唯一実写の映像が使用されたシーンがあるという。「それは映画の冒頭部分の太陽のシーン。VFXでの表現が難しいからではなく、これを使おうと決めていたからです」。また、約2億4000万時間分のレンダリングが必要だった『ジャングル・ブック』の4倍近くもの時間をかけ、1000人以上のスタッフが関わったことも明かしており、まさに“超実写版”と呼ぶにふさわしい破格のスケール。
今回解禁された映像以外にも、MovieNEXには「メイキング・オブ『ライオン・キング』」などの貴重なボーナスコンテンツが多数収録(デジタル配信<購入>にも一部収録)されている。それらを観れば、圧倒的な映像で生みだされた本作がどのように作られていったのかより深く知ることができるだろう。是非ともチェックして、唯一無二のエンタテインメント作品を余すところなく堪能してほしい!
文/久保田 和馬