マコーレー・カルキンの恋人、「アジア人として不十分」と映画への起用を拒否された!?
ディズニーチャンネルのドラマ「スイート・ライフ」のロンドン・ティプトン役で人気となったアジア系女優、ブレンダ・ソン(31)。2017年には『ホーム・アローン』(90)で知られるマコーレー・カルキンとの交際が報じられ、意外な組み合わせでも話題になった。ブレンダの最新作は、米Huluで配信中のコメディドラマ「Dollface(原題)」。ブレンダがメインキャストの一人を演じているこのドラマには、マコーレーもゲスト俳優として出演している。
公私ともに順調な様子のブレンダだが、20日に掲載された「Teen Vogue」のインタビューでは、希望した映画のオーディションを受けさせてもらえなかった経験を吐露。その内容の真偽が物議を醸している。
ブレンダがオーディションを受けられなかったと告白したのは、昨年大ヒットを記録したラブコメ映画『クレイジー・リッチ!』(18)だ。メインキャスト全員がアジア系俳優のみという異例のハリウッド作品でありながら、全世界で2億3800万ドル(約258億7000万円)を稼ぎ出すヒットとなったのは周知のとおり。主役のレイチェル・チュウを演じた台湾系アメリカ人のコンスタンス・ウーが、この映画を機にスターダムに駆け上ったのも記憶に新しい。
ブレンダは『クレイジー・リッチ!』への出演を希望し、ミーティングやオーディションへの参加をマネージャーに打診していたという。しかし、製作サイドからの回答は「ブレンダのイメージはアジア人として不十分」というものだった。「20代後半のアジア系アメリカ人のキャラクターで、どうして私がオーディションさえ受けさせてもらえないのかしら?私は以前、コーカサス(白人種)の役のオーディションだって受けたことがあるのに、こんなに(アジア系アメリカ人に)特化した役柄をやらせてもらえなかったのよ」と語った。
このブレンダの発言に対し、『クレイジー・リッチ!』の監督を務めたジョン・M・チュウはツイッターで反論。「これは私が口にしたことか?ノー!意味不明だよ。ブレンダがこんな風に考えてたなんて、最悪の気分だ。事実を言えば、私はブレンダが大好きだし彼女のファン。ブレンダをオーディションする必要なんてなかったんだよ。だって彼女が何者かはもう知ってたんだから!」とツイートして、ブレンダの発言を否定している。
ブレンダの父は中国の少数民族ミャオ族出身、母はタイ人だが、一般のネットユーザーからは、「ブレンダはタイやフィリピン、ベトナムなどの南アジア系の顔立ちに見える。中国、日本や韓国の東アジア系には見えないから、中国系という設定の『クレイジー・リッチ』の役には合っていなかったのでは?」というコメントに多数の賛同があった。とはいえ、同作では中国系の役者だけがメインに起用されていたわけでもなく、選抜の基準に疑問を感じた他のアジア系俳優たちからも不満の声が上がっていた。ダイバーシティが叫ばれる一方で、演技力よりも人種や属性が先行する傾向には疑問を抱く人も多く、今後もこの点は論争の火種となりそうだ。
UK在住/シャオ