高級外車4台イッキ買い!求刑370年!?“AVの帝王”村西とおるのヤバすぎる武勇伝
Netflixのオリジナルドラマ「全裸監督」が今年の夏から配信されるなど、ここにきて話題を集めている“AVの帝王”村西とおる。そんな彼の姿を収めたドキュメンタリー『M/村西とおる狂熱の日々 完全版』が11月30日より公開中だ。村西と言えば、「全裸監督」でも描かれたように、その人生はとにかく破天荒。仰天エピソードに事欠かない男だ。
例えば、村西がアダルト業界に進出するきっかけとなったビニ本(ビニール本、いわゆる成人向け雑誌)の販売では、わずか75日間で北海道内に48店舗を擁する「北大神田書店グループ」を築き上げ、その利益で始めた映像制作会社は、最盛期の年商は100億円!バブル期には「日本中の金が村西のところに集まった」「常に大勢の女の子たちに囲まれていた」と言われたほどの人気ぶり。この幾度となく訪れた栄光の時期には、キャデラック、リンカーンといった高級外車4台を現金で一気に買ったり、部下たちと台湾で豪遊し、2週間で1億円を使ったりしたというから驚きだ。
しかし栄光があれば挫折もあるのが人生。村西も栄光の裏で何度も転落を味わってきた。その代表的なのが7回もの逮捕。ある時はハワイでマシンガンを構えたFBIに旅客法違反の罪で捕らえられ、370年の懲役を司法当局から求刑されたことも…。また映像制作会社が倒産した時には、50億円もの負債を個人で抱えることになってしまう。
この『M/村西とおる狂熱の日々 完全版』はそんな借金地獄から再起を図ろうとしていた1996年の夏、村西が北海道で行った4時間超(!)のVシネマ&35本(!!)のヘアヌードビデオの撮影現場に密着したものだ。その現場も村西らしいというべきなのか、数々のトラブルが発生した波乱に満ちたものとなっている。撮影が円滑に進まないことに女優が不満を示すと、その4人をクビにしてしまったり、ヘアビデオを撮影しながらスタッフが女優に手を出してしまったり、主演女優が失踪してしまったり…と、現場のてんやわんやぶりを確認することができる。
そんな地獄とも言えるようなどん底の状況でも、川での撮影では服のままヅカヅカ突き進んで演技指導をするなど、エロスへの情熱でエネルギッシュに突き進む村西の姿は印象的。誰よりも波乱万丈な人生を歩んできた村西が必死にあがく人間的な姿を劇場で観れば、きっと心動かされるものを感じ取れるはずだ。
文/トライワークス