アカデミー賞ノミネート俳優が4役に挑んだ『マザーレス・ブルックリン』が公開決定
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)で第87回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたエドワード・ノートンが監督、脚本、製作、主演の4役を務める意欲作『マザーレス・ブルックリン』が2020年1月10日(金)から公開されることが決定。このたび、予告映像と場面写真が到着した。
第24回全米批評家協会賞を受賞したジョナサン・レセムの同名小説を原作とする本作は、1957年のニューヨークを舞台にしたアメリカン・ノワールとなっている。障害の発作に苦しみながらも驚異の記憶力を持つ私立探偵のライオネルは、人生の恩人であり唯一の友人でもあったボスのフランクが殺害された事件の真相を追いはじめる。わずかな手掛かりを頼りに天性の勘と抜群の行動力を駆使して大都会の闇に迫っていくライオネルは、やがて黒幕に辿り着くが…。
監督、脚本、製作、主演の4役を務めるのは『真実の行方』(96)や『アメリカン・ヒストリーX』(98)など数々の作品に出演するエドワード・ノートン。『僕たちのアナ・バナナ』(00)以来、20年振りの監督作となるエドワードは、一風変わった主人公を演じつつ、はじめてシナリオを執筆。またプロデュースも手掛けるなど1人4役に挑戦している。また、共演には「ダイ・ハード」シリーズのブルース・ウィリス、『美女と野獣』(17)のググ・バサ=ロー、「ミッション:インポッシブル」シリーズのアレック・ボールドウィン、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17)のウィレム・デフォーなど、実力派キャスト陣が集結している。
到着した予告映像では、レディオヘッドのメインボーカルであるトム・ヨークが本作のために作詞と作曲を手掛け、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーやジャズミュージシャンのウィントン・マルサリスが参加した「デイリー・バトルズ」とともに、ライオネル役のエドワードの熱演が展開する。「僕は少し壊れてる」と障害の発作に悩まされるライオネルを私立探偵として雇い、居場所を与えたブルース演じるボスのフランクが、ある事件に巻き込まれて殺されてしまう衝撃の様子が映しだされる。恩人を殺されたライオネルは「犯人を必ず見つけだす」と真相を調べるために奮闘。ググ演じる鍵を握る女ローラや、ボールドウィン演じる権力を持つ男モーゼス、デフォー演じる謎を知る男ポールとの出会いによって50年代のニューヨークの危険な闇に引き込まれていく。
あわせて、場面写真も到着。50年代のニューヨークを背に、フランクやローラ、モーゼス、ポールら物語の鍵を握るキャラクターたちの姿が映しだされており、ライオネルと繰り広げられる人間模様に想像が膨らむ場面写真となっている。
第44回トロント国際映画祭や第46回テルライド映画祭、第57回ニューヨーク映画祭など、様々な映画祭で上映され高い評価を獲得した本作がいよいよ日本に上陸。演技派俳優のエドワード・ノートンが贈る意欲作をぜひ目に焼きつけてほしい!
文/編集部