劇場版『G-レコ』第1部公開!テーマソングにDREAMS COME TRUE決定で中村正人がサプライズ登場!
テレビアニメ「ガンダム Gのレコンギスタ」の劇場版第1部「行け!コア・ファイター」の初日舞台挨拶が29日、新宿ピカデリーで開催され、総監督の富野由悠季とベルリ・ゼナム役の石井マーク、小形尚弘プロデューサーが登壇。さらに本作のテーマソングアーティストをDREAMS COME TRUEが務めることが発表され、メンバーの中村正人がサプライズで登場。笑顔で本音を明かし、会場の笑いを誘った。
「ガンダム」のテレビアニメシリーズとして、富野由悠季が「∀ガンダム」以来15年ぶりに手掛ける「ガンダム Gのレコンギスタ」。宇宙世紀終焉後の時代、リギルド・センチュリーを舞台に少年少女の冒険が世界の真相に直進する…。テレビアニメの放送から5年の歳月を経て、本作では新作カットを追加し映像を再編集した全5部作の劇場版として公開される。
今回、原作と脚本、総監督すべてを務めた富野総監督は、本作の映画化にあたって「4年くらい時間をいただいて、有難かったなと思っています。この時間があったおかげで、今日の『G-レコ』を新作の気分で公開することができた」と感慨深げな表情。
また、ベルリ・ゼナム役の石井は「『G-レコ』が僕の原点だと思っているので、いろんなスタッフキャストとまた会えることがうれしくて。『G-レコ』はいつも初心に帰ることができる素敵なホーム」だと笑顔で語った。
当初より“子どもたちに観てもらいたい”と言っていた富野だが、「子どもを対象にしないと、綺麗な映画サイズにならないという意識があった。子どもたちを意識することで、老けた動画にしないでできたんじゃないか」と吐露。本作のプロデューサーの小形も「次の世代にきちんと『G-レコ』を届けていくのが、我々の役割」だと力強く名言した。
さらに第2部となる劇場版『G-レコ II』の公開が2020年2月22日に決定し、『G-レコ』のテーマソングアーティストをDREAMS COME TRUEが務めることが発表されると、メンバーの中村正人が登場!「今回は、こういう風にお話を伺いまして大変光栄に思います」と挨拶をすると、富野は今回の『G-レコ』映画化にあたって「どうしても足りないところがある。新しい力が必要と思って」とオファーの経緯を告白。しかし中村が「一回目の上映を観た方から、さっそく非難の声があがっていまして(笑)」と自虐気味に…。すると富野が会場に喝を飛ばし、笑いを誘った。
ファーストガンダム世代ながらも、実は未鑑賞だったという中村だが、「実は夏くらいに監督の夢を見まして。ガンダムのことが頭から離れず、これは良くないことが起こるんじゃないかと…(笑)。恐れおののいて受けることにしました」とオファーを引き受けた経緯を告白。また、富野より「このポスターが全部」だと話があったといい「本作のポスターから聞こえる音を全部入れ込みたいなと。今回ボーカルレコーディングも4日間やってまして、吉田も詩の面で非常に考えている」と曲作りにあたっての想いを明かした。
さらに富野のことを“神”と呼ぶ中村が、「神が作詞するっていう手もあったんですよね。今日Twitterにそういう意見もありました」とコメント。
最後には、富野が「頭にガンダムがついている本作ですが、ガンダムを知らない人も楽しめる作品。多くの人に見てもらいたいと思います」と呼びかけ、終始笑いの絶えない舞台挨拶は幕を閉じた。
DREAMS COME TRUEがアニメの主題歌を担当するのは、本作が5作品目。テーマソングは現在制作中で、第1部となる本作では本編終了後に流れる第2部の予告でインストゥルメンタルバージョンを聴くことができる。
また上映2週目には、富野総監督自らが作り上げた第2部予告の絵コンテを小冊子にした「劇場版『G-レコ Ⅱ』予告複製絵コンテ」が数量限定で入場者プレゼントとして配布される。
取材・文/富塚 沙羅