24歳の奥田庸介監督の『東京プレイボーイクラブ』で、大森南朋&臼田あさ美が初共演
犬童一心監督、山下敦弘監督らを輩出してきたゆうばり国際ファンタスティック映画祭で、昨年グランプリを受賞した奥田庸介監督の劇場版デビュー作となる『東京プレイボーイクラブ』が、大森南朋&臼田あさ美の初共演で製作されることが決定した。
本作には、大森、臼田のほかに光石研、三浦貴大らが出演する。東京のアンダーグランドを舞台に、圧倒的な映像センス、リズム感、そして暴力とユーモアで描き出し、新たな“仁義なき戦い”が誕生する。
劇場デビューを果たす奥田監督は、「今まで真剣になれたことは映画ただ一つだったので、デビューできることはとても嬉しい」と喜びのコメントを寄せている。また、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県出身の奥田監督は、実家は内陸ということから、家族全員無事だったそうだが、「実家の豆腐工場や色々なところが壊れました。正直、今このタイミングで映画を撮るのは大変ですが、私の親父はそんな大変なところを微塵も見せないで『お前は映画に集中しろ』と、ぶっきらぼうに言い放ちました。漢・奥田庸介、覚悟を決める時だと思いました。故郷に錦を飾り、親のため、愛するふるさと福島のためにも皆さんの元気を取り戻せるような大傑作を叩きつけなければならない、それが宿命だと確信しています」と、感謝と共に決意を表した。
ヒロインを演じる臼田は、本作で初のバイオレンスアクションに挑戦している。久しぶりの映画出演となる臼田は「たまっていた映画熱に火がついたような気持ちになりました」と意気込み、「撮影に入れば、嫌でもあの緊張感や不安感がやってくると思いますが楽しみたい。大森さんと光石さんも一緒なら大丈夫という気持ちです。おふたりは、私にとっては映画の中の人なので、現場で会えるということを楽しみにしています」と、大森との初共演を心待ちにしている。
4月よりクランクインした本作は、2011年冬公開を目指している。【Movie Walker】