田中圭『mellow』で“モテる”花屋に!母の死をきっかけに「花に興味を持ち始めていた」
今泉力哉監督最新作『mellow』(2020年1月17日公開)の完成披露舞台挨拶が12月10日に新宿バルト9で開催され、田中圭、岡崎紗絵、志田彩良、松木エレナ、今泉監督が登壇。劇中で花屋を演じた田中だが、「お花に興味がなかったけれど、母が亡くなってから母(の仏壇)にお花を供える時に、1本1本花を選んだり、誰かを思いながら花を作るというのを体感していた。お花に興味を持ち始めてすぐ(のオファー)だったので、ちょっと『おお』と思った」と本作との不思議な縁を明かした。
『パンとバスと2度目のハツコイ』(17)、『愛がなんだ』(19)の今泉監督によるオリジナルラブストーリー。街で一番オシャレな花屋「mellow」と廃業寸前のラーメン屋を舞台に、その周辺の様々な人々の実らない恋が描きだされる。劇中で“モテ男”を演じた田中は「メロウな気持ち」と切りだし、「メロウなみんなと、メロウな記者様たちと、メロウな気分です」と連発。女性陣がいいコメントを語るたびに「めっちゃいいこと言うな」「天才か!」と称えつつ、「メロウ、メロウ、言っている場合じゃないな」と反省して会場の笑いを誘っていた。
あらゆる人々の“好き”という想いにあふれた物語だが、田中は「彩良ちゃんとエレナちゃんがとにかくキラキラしていた」と中学生役を演じた2人ついてコメント。「2人のキラキラとか、好きっていう想いが宿った目を見ているだけで、お芝居はどうにか踏ん張れた」と振り返り、「でもカットがかかった瞬間、すぐに目をそらしてた。そんなキラキラした目でおっちゃんを見ないで!って」とたじろいだことを明かし、会場を笑わせていた。
終始、舞台挨拶を盛り上げていた田中だが、岡崎は「初日からフランクに接してくださった。本当に優しい方で、そんなに緊張をすることなくリラックスしてその場にいられたのは田中さんのおかげ」と感謝。田中は「よせやい」と照れ笑いを浮かべていた。
取材・文/成田 おり枝