大沢たかお、2年の休業後「一番挑戦している作品だけをやって、俳優人生を終わろうと決めて戻った」
大沢たかお主演のサスペンス超大作『AI 崩壊』(1月31日公開)の完成報告会見が、12月17日に品川プリンスホテル・メインタワーで開催。大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、三浦友和、入江悠監督が登壇した。大沢は「私ごとですが、2年くらい休んでいて、去年ようやく現場に戻ってきました。そのなかで、メーターを振り切ってる、一番挑戦している作品だけをやって、自分の俳優人生を終わろうと決めて戻ったんです」と熱い想いを口にした。
本作は、『22年目の告白―私が殺人犯です―』(17)の入江悠監督が、AIを題材に完全オリジナルの脚本で描く近未来サスペンス。驚異的なAIを生み出した天才科学者にして、AIを暴走させたテロ容疑をかけられる主人公を大沢たかおが演じた。
大沢は「一番最初に企画をもらった時点で、(製作の)日本テレビさんはなにを考えているんだと。こんなに難しい台本を、これほどお金を懸けて勝負するってところに、自分はロマンを感じて。自分も俳優生命をかけて、ぶつからないといけないと思って、参加した作品です」と真摯な眼差しで語った。
脚本を手掛けた入江監督も「この企画は、自分にとってかなり挑戦でした。オリジナルで、で、近未来の話で、大作の規模感でと、プレッシャーを感じていました」と告白。
さらに「でも、この映画が公開されて、少し、オリジナルの脚本で映画を作ることに寛容になってくれたらと。ゼロからもの作りをしているんだという気概が、映画のなかにも隅々まで映っていると思っていて。そういう映画作りの原点にまた帰りたいなと思いました」と訴えかけた。
完成した映画には、賀来も「字面だけだと想像できない部分がいっぱいあったけど、いざ完成した作品を観てみたら、一作品としてすごいおもしろい作品を観てしまったという感覚がありました」と感想を述べると、岩田も「ちょっとすごい映画ができてしまったかなと。オリジナルストーリーで、本当にド迫力の映像と、カーアクションもすごくて」と、キャスト陣も全員が確固たる手応えを述べた。
取材・文/山崎 伸子