ジャンプ漫画の三大原則をあますことなく詰め込んだ、「ヒロアカ」の魅力を再確認!
「ヒロアカ」の愛称で、子どもから大人まで、日本のみならず世界中で親しまれている大ヒット作「僕のヒーローアカデミア」。週刊少年ジャンプで連載中の堀越耕平による漫画で、単行本は累計発行部数2500万部超えという大記録を樹立している。2016年からはTVアニメもスタートし、19年10月からは第4期が放送中。18年には初の劇場版も制作され、劇場版第2作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』も現在公開中だ。ますます盛り上がる本作をよく知らないという人のために、「ヒロアカ」の魅力を再確認してみたい。
ヒーローにヴィラン!?「ヒロアカ」はどんな作品?
物語の舞台は総人口の約8割が“個性”と呼ばれる超能力を持つ世界。個性を活かして人々を守る職業・ヒーローと、個性を悪用する犯罪者・敵(ヴィラン)が存在し、多くの若者がヒーローを夢見ている。
主人公はそんな世界で個性を持たない“無個性”ながらヒーローに憧れる少年の緑谷出久、通称デク。彼が、平和の象徴と謳われるNo.1ヒーローのオールマイトと出会い、その個性を受け継いだこときっかけに、超名門のヒーロー養成学校、国立雄英高等学校に入学し、一人前のヒーローを目指して成長していく物語だ。
デクと雄英高校ヒーロー科1年A組のメンバーたちとの“友情”。ヒーローになるため、強くなるための“努力”。激闘の末掴みとる“勝利”。ジャンプ漫画の三大原則を余すことなく詰め込んだ王道ストーリーがファンを熱狂させ続けている。
爆発に氷結&炎熱!“個性”豊かな登場人物たち
その名の通り、人によってまったく異なる“個性”を持つ登場人物たち。その使い方や戦法にも個性が出るのが本作の魅力となっている。
例えば、デクがオールマイトから継承したのは「ワン・フォー・オール」という個性。爆発的な身体能力の強化が可能になる個性だが、最大の特徴は「個性を誰かに渡すことができる個性」というところ。無個性のデクに個性を渡したオールマイトはヒーローを引退したが、いつかデクが彼を超えるヒーローになる日が来ることだろう。
デクの幼なじみで同級生、そしてライバルでもある爆豪勝己の個性は「爆破」。手のひらにある汗腺からニトロのような汗を出して爆発させることができ、それを利用した高速移動や空中移動も可能だ。彼らの同級生で、No.2プロヒーローのエンデヴァーの息子である轟焦凍は、右半身で氷結させ、左半身で炎熱を繰り出す「半冷半燃」という個性を持っている。王道かつド派手な見た目の能力がかっこいい!
その他にも、指先にある肉球で触れたものを無重力にする「無重力(ゼログラビティ)」を持つ麗日お茶子や、ふくらはぎにある器官のおかげで驚異的なスピードで走れる「エンジン」で躍動する飯田天哉など、十人十色な個性の持ち主たちが登場し、それぞれの持ち味を生かした活躍が描かれる。
熱い!バトルシーンの数々
少年漫画といえば欠かせないのが熱いバトル!アニメ第1期ではデクたち雄英高校ヒーロー科1年A組、そしてオールマイトが、作中で初めて敵(ヴィラン)連合と戦うエピソードに盛り上がり、2期では雄英高校体育祭で、全力を出してぶつかり合うヒーロー科のメンバーたちの姿が印象的だった。
そして、第3期はシリーズ最高潮の、オールマイトvs宿敵「オール・フォー・ワン」の死闘がまるで劇場版のような熱量&クオリティで描かれ、多くのファンの感涙を呼んだ。第4期でも新たな敵の登場、新たな仲間との共闘、デクたちのさらなる成長から目が離せない!
劇場版最新作で描かれるのは?
「ヒロアカ」熱が高まり続けるなかで公開中の『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』は、オールマイトのヒーロー引退後の物語。雄英高校ヒーロー科1年A組のメンバーら新世代ヒーローたちが集合し、想像を超える感動と興奮を見せてくれるはず。原作者の堀越氏が「原作の最終決戦でやりたかった」と語るほどの必見作だ。シリーズ最高峰のアクションとドラマを、ぜひ劇場の大スクリーンで!
文/リワークス(加藤雄斗)