劇場アニメ版『ジョゼと虎と魚たち』が夏公開決定!絵本奈央の描き下ろしイラストも到着

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劇場アニメ版『ジョゼと虎と魚たち』が夏公開決定!絵本奈央の描き下ろしイラストも到着

2003年に妻夫木聡と池脇千鶴主演で実写映画化されたことでも知られる、芥川賞作家、田辺聖子の代表作を劇場アニメーション化する『ジョゼと虎と魚たち』。昨年12月に第一報が出るや大きな反響を集めた本作の公開時期が今夏に決定。さらに、劇場アニメ化とコミカライズ版の連載開始を記念して、本作でキャラクター原案を務める絵本奈央描き下ろしのイラストが到着した。

昨年6月にこの世を去った田辺が1984年に発表して以来、いまなお根強い人気を誇る“ジョゼ”。趣味の絵と本や想像の中で自分の世界を生きる車椅子の少女ジョゼは、自分の夢を追いかける大学生の恒夫と出会い、意を決して彼と共に外の世界へと飛びだすこと決める。みずみずしくまっすぐな純愛を、せつなさや痛みを交えて描くラブストーリーだ。

このたび劇場アニメ版の公開に先駆け、1月6日(月)に発売される「ダ・ヴィンチ」2月号より本作のコミカライズ版が連載開始。本作のキャラクター原案に加えて、コミカライズも手掛けることとなった絵本は「学生時代に小説を読み、とても感動していたことを覚えていたので、今回のアニメーション映画かのお話をお聞きした時は胸が躍りました」と本作への想いを語る。

そして「タムラ(コータロー)監督の絵コンテも本当に素敵で、物語中の様々なシーンで何度もじんわりとこみ上げ鳥肌が立ちました。大切な人と観に来ていただきたい映画です。今回のコミカライズでは、そんな映画の素晴らしさを一足早く、少しでもお伝えできればと思います」とコメント。

『おおかみこどもの雨と雪』(13)で助監督を務め、本作でアニメ映画初監督となるタムラ監督をはじめ、『ストロボ・エッジ』(15)や『初恋ロスタイム』(19)など実写作品を手掛けてきた桑村さや香の脚本、またアニメーション制作はボンズが担当するなど、映像シーンをリードするクリエイター陣によって紡がれていく“新たなジョゼ”。

原作や実写版を知っている人もそうでない人も、まずはコミカライズ版を通してジョゼの新たな物語に触れ、続報に注目してほしい。

文/久保田 和馬

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