大スターの地位は健在!ジュリア・ロバーツがトライベッカ映画祭のレッドカーペットに
4月20日からニューヨークで開催されているトライベッカ映画祭に、ジュリア・ロバーツがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、夫ダニー・モダーが撮影を担当した夫婦合作のコメディ『Jesus Henry Christ』が出展され、ジュリアがレッドカーペットを歩いた。
3児の母親になっても未だに“アメリカン・スウィートハート”の地位を守っているジュリアが来場するとあって、メディアは大パニックに。また、その日は、メディア嫌いでアカデミー賞にも同行しないダニーがレッドカーペットに現れると言われていたため、滅多にないシャッターチャンスを狙って、世界各国から数多く集まったメディアの中から選ばれた約40人が、21時からのレッドカーペットに一時前から順番待ちの列を作るという異常事態が起こった。一方で、ジュリアの出演作ではないため、一般客はジュリアの来場を予期していなかったようで、ジュリアを見るための徹夜組みはいなかったようだ。
21時過ぎにレッドカーペットに現れたジュリアだが、残念ながら同伴したのは夫ではなく、同作でプロデューサーを務めた姉のリサ・ロバーツ・ギラン。ひっきりなしに光るフラッシュに時折目を細めながら、メディアの熱いリクエスト(一人でポージング)にもかかわらず、姉のリサを思いやり、片時も側から離れなかったジュリア。メディア嫌いといわれるだけのことはあって、カメラマン泣かせはいつものことらしいが、それでもジュリアの人気は衰えるところを知らず、数秒立ち止まっただけで、会場は異様な熱気に包まれた。
ジュリアは同伴しなかった夫ダニーの仕事ぶりについて、「彼の仕事はプロフェッショナルで素晴らしいし、誇りに思うわ。一緒に仕事をするのはとても楽しいけど、仕事になると、私の存在を忘れてしまうみたい」とテレビ取材に答えるなど、終始ご機嫌な様子だったが、実はジュリアは、直前になって「テレビ取材は受けない」と伝えてきたそうだ。だが、結果的にはジェスチャーとジュリア・スマイルでテレビインタビューに楽しそうに答えており、この振る舞いこそがまさに大スターの証と言えるだろう。
『Jesus Henry Christ』は、本当の父親を探そうと奮闘する10歳のヘンリーと、その周辺で起こる出来事をコミカルに描いた作品。主役のヘンリーに扮した14歳のジェイソン・スペヴァック、姉役のサマンサ・ウェインスタインのほか、キャストのフランク・ムーアや双子のマーク&ミッキー・マクドナルドが来場したほか、『Fireflies in the Garden』(08)でジュリアとタッグを組み、同作でメガホンを取ったデニス・リー監督がレッドカーペットを歩いた。
また、『クローサー』(04)でジュリアとタッグを組んだ『卒業』(67)の名監督マイク・ニコルズと、マイクの妻でジュリアとも親交が深く、米ABCテレビのニュースキャスター、ダイアン・ソーヤーらが応援に駆けつけた。【NY在住/JUNKO】