抜群の透明感は健在!ビビアン・スーがやっぱり美しい…けど怖い!?<写真10点>
バラエティ番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」にレギュラー出演し、ブラックビスケッツでは歌手としてダブルミリオンを達成するなど、90年代に一斉を風靡したビビアン・スー。00年代以降は日本のお茶の間からはほとんど姿を消していた彼女だが、現在公開中の『人面魚 THE DEVIL FISH』で、相変わらずの美しい姿を披露している。
世界中のジャンル映画を集めた特集上映「未体験ゾーンの映画たち2020」の1本として公開される本作は、台湾の都市伝説をモチーフに親子の絆と恐怖を描くホラー『紅い服の少女』のシリーズ第3作目。ビデオコンテストに応募して、離婚問題に疲弊する母に旅行をプレゼントしたい少年ジャハオ。彼は悪魔払いの儀式を映像に収めようと霊媒師の家に忍び込むが、そこで魚の死体から現れた稚魚を見つけると自宅に持ち帰ってしまい…。
本作でビビアンは主演を務め、離婚問題に苦しむ母のヤ―フェイを演じている。苦労人というキャラクターゆえに、少しやつれたような幸薄な印象を演技で醸し出しているビビアンだが、子どもの成長を見守る際の温かい笑顔は、透明感があり相変わらずのかわいらしさ。昔と変わらないナチュラルな美しさに加え、母親としての慎み深い眼差しを帯びた優しい表情には、現在のビビアンの魅力が詰まっている。
かと思えば、そんな美しい顔が恐怖に歪んだり、観ている側が思わず戦慄してしまうような狂気的な表情をのぞかせたり、悪魔に取り憑かれて不気味な姿に豹変してしまったり…。美しいだけでない様々な一面を楽しむことができる、ビビアンファンにはもってこいの1作となっているのだ。
天使と称された少女のような透明感を漂わせながらも、聖母のような大人の包容力を感じさせるような表情を見せ、かと思えば…。ビビアンの魅力的な現在の姿をぜひ劇場で確認してみてほしい!
文/トライワークス