【FEFF】速報!観客賞は『唐山大地震』、ブラックドラゴン賞は『告白』が受賞!
イタリア・ウーディネで4月29日より始まったファー・イースト・フィルム・フェスティバルは、5月7日に全作品の上映が終わり、受賞作品が発表された。受賞作は以下の通り。
■観客賞
第1位:『Aftershock』(中国、邦題『唐山大地震』・日本公開延期)
第2位:『Under the Hawthorn Tree』(中国、邦題『サンザシの樹の下で』・日本7月9日公開)
第3位:『Here Comes the Bride』(フィリピン、日本未公開)
■ブラックドラゴン賞
『告白』(10)
観客賞(Audience Award)は、観客と映画祭審査員の投票によって決められるもので、第1位と第2位を中国の作品が占めた。第1位の『唐山大地震』は日本でも3月26日より公開される予定だったが、3月11日に発生した東日本大震災の影響で公開が延期になっている作品だ。今回のファー・イースト・フィルム・フェスティバルは“FEFF for JAPAN”をスローガンに、日本の被災者への支援を呼びかける映画祭でもあったことから、『唐山大地震』はタイムリーな作品だったように思える。また第2位の『サンザシの樹の下で』はチャン・イーモウ監督が中国の文化大革命時代の実話に基づいて描き出したラブストーリー。日本でも7月9日(土)より全国順次公開されるので今から楽しみでもある。第3位はフィリピンの作品『Here Comes the Bride』が選ばれた。あらすじを簡単に書いておくと、ビーチで行われる結婚式に向かう一行が、磁気の力で車が前に進むマグネティック・ハイウェイ(磁気高速道路)を通過中、月食が起こり、磁力に引きつけられた数台の車を巻き込む玉突き事故が起きてしまう。気が付くと複数の車に乗っていたそれぞれの心と体が入れ替わっていて、花嫁、中年独身の弁護士(結婚式の立会人・ゴッドマザー)、ベビーシッター、家長、ゲイの美容師の5人が繰り広げるハチャメチャコメディ作品だ。残念ながら日本公開は未定なので映画祭公式サイトなどで予告編を見てもらいたい。
ブラックドラゴン賞(Black Dragon Award)は、映画祭期間中、全ての作品を特別観覧席で鑑賞できるパス(=ブラックドラゴン)を保有するメンバーの投票によって決められるもので、今年は中島哲也監督『告白』が見事に受賞した。欧州のアジア映画大好きコアファンから選ばれたということで喜ばしい限りだ。【Movie Walker】