『AI崩壊』大沢たかおの“男気”に、賀来賢人&岩田剛典が心酔!「本当に安心感がありました」

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『AI崩壊』大沢たかおの“男気”に、賀来賢人&岩田剛典が心酔!「本当に安心感がありました」

興行収入24.1億円の大ヒットを記録した『22年目の告白―私が殺人犯です―』(17)の入江悠監督が完全オリジナルで手掛けたサスペンス大作『AI崩壊』が31日に公開初日を迎え、新宿ピカデリーにて初日舞台挨拶が開催。主演を務めた大沢たかおを筆頭に、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリス、そして入江監督が登壇。日本映画の常識を覆す壮大な撮影現場を振り返った。

本作の舞台は2030年。人々の生活を支える医療AI「のぞみ」を開発した天才科学者の桐生浩介は、娘を連れて久々に日本へ帰国。そんな折「のぞみ」が突如暴走し、年収や病歴、犯罪歴などから“人間の生きる価値”を選別し殺戮を始めてしまう。捜査官からAIを暴走させたテロリストと断定されてしまった桐生は、日本中がパニックに陥るなかで決死の逃亡を繰り広げていくのだが…。

「常に緊張感のある、なかなか心休まらない2か月半でした」と撮影の苦労を吐露した大沢。映画の序盤で高速道路の大渋滞の中を駆け抜けていくシーンについて聞かれると「一般道を封鎖しての撮影は日本ではあまりさせてもらえない。ですが名古屋の地元の方やボランティアの方に車を貸してもらい、渋滞を作ってロケで撮影しました」と、本作が規格外のスケールのなかで作られたことをアピール。

ほかにも貨物船の中で丸一日かけて撮影が行われたことや、大阪の地下道でのシーンの思い出を語っていく大沢は「ずっと走っていたのでだんだん記憶が遠くなるほど辛い時期でした(笑)。いい思い出ではあるんですけど、その時は寒さとしんどさとの戦いでしたね」とコメント。大沢とは対照的に走るシーンがほとんどなかったという賀来は「本当に僕は走らなかったので申し訳なさがあります」と呟きつつ「完成した作品を観たら、こんなに走ってたんだと思いました。それがこの映画のリアリティを物語っていて、本当に素敵でした」と大沢の熱演に敬意を示した。

また「僕と賀来くんは“インドア部”だったので」と明かす岩田は「僕は走るどころか歩いてすらいない。完成したものを観たら静と動のコントラストと、その迫力にびっくりしました」と熱弁。そんな2人に対して大沢は「僕は走り続けてきたけど、賀来くんは57歩くらい。岩田くんは3歩くらいしか歩いていなかった」とぼやき、会場の笑いを誘っていた。

さらに入江監督からは、撮影中に大沢が白熱した現場で衝突したスタッフ間の仲を取り持つために彼らを連れて酒を飲みに行ったというエピソードが明かされる。すると賀来からも「僕と岩田くんも撮影が終わってからご飯に連れってってもらいました」とのエピソードが。「そのご飯が最高に美味しかったんですよ」とにんまり微笑んだ岩田は「現場にいる時もキャスト・スタッフの分け隔てなくコミュニケーションをとってくださって、現場の士気を上げてくださる方。本当に安心感がありました」と、すっかり大沢の男気に魅了された様子。

後輩2人からの熱い想いを受け取った大沢は「でも店の取り方を間違ってしまい、個室だと思ったら相席になっていた。普通に団体客の横に2人が座っていたのは申し訳なかったなと(笑)」と苦笑いを浮かべると、「宣伝をしている時も、キャストのみんながこの映画に対する想いとか、多くの人に観てほしいと言っていて感動したんです。映画を撮っていてこんなにうれしいことはない」とスタッフ・キャスト全員のチーム力の高さに感謝を述べた。

取材・文/久保田 和馬

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