池袋の老舗映画館が54年間の最後を飾る特集上映を開始

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池袋の老舗映画館が54年間の最後を飾る特集上映を開始

1956年にオープンし、1982年の移転、2009年8月のリニューアルオープンを経て、今年で54年を迎えた老舗映画館の池袋テアトルダイヤ。洋画、邦画だけでなく近年は話題のアニメーション作品を多数上映し、イベントなども行ってきた同劇場が、ビルの老朽化による建替のため、5月29日(日)をもって閉館することになった。

同劇場ではこれまでの感謝の意を込めて、5月21日よりかつて上映されたゆかりのある作品や、劇場初公開の話題作まで新旧織り交ぜた26作品を上映するクロージング特集上映を行なっている。

今回の上映の目玉は、劇場初上映となる「ブラック★ロックシューター」だろう。イラストレーター、hukeによるイラストを元に、supercellのryoが初音ミクを使って楽曲を製作し、動画サイトにアップロードされるや人気となった作品で、今回は2010年に映像化された待望のアニメ版を上映。現実世界での中学生の日常と、異世界で戦いを繰り広げる少女たちの姿を描くストーリーが展開する。

本作以外にも同劇場でロングランヒットを記録した『イヴの時間 劇場版』(10)や『空の境界』シリーズ(07~10)といったアニメ作品をはじめ、『ソーシャル・ネットワーク』(11)のジェシー・アイゼンバーグが情けない青年に扮した『ゾンビランド』(10)や、元AKB48の小野恵令奈扮する恋人の妹に翻ろうされる男の物語『さんかく』(10)など、バラエティに富んだラインナップとなっている。

一度は同劇場に足を運んだことのある人はもちろん、行ったことがなかった人も、是非歴史ある映画館の最後のひと時を感傷に浸りながら楽しんでみてはいかがだろうか。【トライワークス】

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