置鮎龍太郎「名探偵コナン」イベント初登場!沖矢昴の役作り秘話「赤井秀一をどこまで意識したら…」
人気アニメの劇場版第24弾『名探偵コナン 緋色の弾丸』(4月17日公開)に先駆けた特別上映会「緋色の記憶〜スカーレット・メモリー〜」のトークイベントが2月15日に池袋HUMAXシネマズで開催され、コナン役の高山みなみ、沖矢昴役の置鮎龍太郎が登場。置鮎が「名探偵コナン」のイベントに登壇するのはコナンの歴史のなかでも初のことなり、「今日はシチューを作り過ぎてしまって、皆さんにお裾分けをするわけではないんですけど」と沖矢らしい言葉で挨拶。役作りの苦労も明かし、会場を大いに盛り上げた。
「緋色の記憶〜スカーレット・メモリー〜」は、900話を突破したテレビアニメ「名探偵コナン」のなかから、赤井秀一と彼の世を忍ぶ仮の姿である沖矢昴が活躍するエピソードを中心に、赤井ファミリーの登場話数を集めた特別上映会。
沖矢が初めてテレビアニメ「名探偵コナン」に登場したのは、509話「赤白黄色と探偵団」のこと。謎多き人物として出現したが、その正体は黒ずくめの組織を追うFBI捜査官の赤井であることが次第に明らかとなった。「名探偵コナン」には「機動戦士ガンダム」へのオマージュが多く散りばめられているのはファンもよく知るところで、赤井は“赤い彗星”シャアを想起させるキャラクターとして、シャア役の池田秀一が声優を務めている。シャアの本名はキャスバルであることから、沖矢が登場した当初から、高山は「私も正解はわからないけれど、沖矢昴は赤井さんかもしれないよ。だってキャスバルでしょう?」との予想を置鮎に話していたという。
置鮎は「池田秀一さん演じる赤井秀一を、どこまで意識したらいいのか」と役作りに苦労したことを述懐。「昴の登場エピソードをザーッと観てくると、登場する時期が空いているせいか、演じ方も結構バラバラで。相当、混乱していたんだろうなと思う」と告白。京都府警の警部、綾小路文麿役としてもシリーズに参加しているだけに「『綾小路文麿が出てきた時にはどうしましょうか』という打ち合わせもしたりして。正体がバレた後はどうしようなど、自分なりに苦労してやっています」と試行錯誤があったと話す。
製作陣からは「池田秀一さんを意識しなくてもいいです」と言われたという置鮎。しかしながら、高山は「でも似ている時あるよね!」と大きな笑顔。置鮎が「どこかで匂わせた方がいいのかな…というところは、伝わるか、伝わらないかは置いておいて、自分なりに盛り込むようにはしています。意識はしています」と細やかな役作りを明かすと、高山は「めっちゃ似ていると思う時がある。沖矢さんはとても魅力的」と惚れ惚れとしていた。
劇場版最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』では赤井、および赤井ファミリーがキーパーソンとなる。「まだ台本もないので、話も全然わからない」と高山ですらまだ予測ができない段階だが、沖矢にどのように焦点が当たるのかにも注目が集まる。置鮎は「満を持してですね。どれくらい描かれるかはお楽しみですね」とニッコリ。先日、予告編の収録に臨んだという高山は「すごいですよ。めっちゃ観たくなる!」と大迫力の映像を目にしたそうで、この言葉に会場からも「わー!」と大歓声が上がる。
置鮎も「赤井節が最高」と続くと、高山は「池田さんがとっても楽しそうに収録に来るんですよ」とアフレコ秘話も披露。「皆さんの期待以上のものを出そうと思って、充電しています。気合を入れて頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」と呼びかけると、ファンも期待を膨らませていた。
取材・文/成田 おり枝