私生活の鬱憤晴らし!? メル・ギブソンが刑事役でアクション作にカムバック
昨年、ロシア人シンガーで元恋人のオクサナ・グリゴリエバへのDVが原因で所属事務所を解雇され、一時は映画界復帰は不可能とも言われていたメル・ギブソン。そんな彼の出演作としては『サイン』(02)以来、約9年ぶりとなる新作がなんとこの夏、日本公開されることになった。
7月30日(土)公開の『復讐捜査線』は、メル扮する刑事が目の前で何者かに最愛の娘を殺され、復讐の鬼になるというストーリーだ。彼の名を世間に知らしめた『マッドマックス』シリーズや、暴走刑事に扮した『リーサル・ウェポン』など、刑事役といえばお手のものとばかりに、ガンアクションやカーアクションなどに果敢に挑む様は、まるで私生活の鬱憤を晴らすかのようでもある。
ちなみに本作は、英国ドラマ史上最高傑作との呼び声も高い1985年製作のミニシリーズ「刑事ロニー・クレイブン」を、『007 カジノ・ロワイヤル』(06)などのマーティン・キャンベル監督が自らリメイクしたものだ。そんな思い入れのある作品に、トラブル続きのメル・ギブソンを起用した監督の男気も感じられる一作なのだ。
先日行われたカンヌ国際映画祭では、メルが鬱病の企業トップを演じたジョディ・フォスター監督作『The Beaver』が上映され、観客から好評を浴びるなど、少しずつ過去の栄光を取り戻している。本作ともども今後の動向に注目したい。【トライワークス】
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