『Gのレコンギスタ』富野由悠季監督、ドリカムから刺激!「吉田美和は天才的」
劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」の上映記念舞台挨拶が2月22日に新宿ピカデリーで開催され、富野由悠季総監督、佐藤拓也、高垣彩陽、中原麻衣、小山剛志、姫野惠二が登壇。DREAMS COME TRUEのテーマソング「G」について、富野監督が「吉田美和は天才的な作詞家。大変なもの。『Gレコ』のことをよく調べたうえで書いてくれた。こちらの思っていた以上のものを、吉田美和という人が見抜いてくれた」と熱い感謝の言葉を述べた。
テレビアニメシリーズ「ガンダム Gのレコンギスタ」(全26話)に新作カットを追加し、映像を再編集した劇場版『Gのレコンギスタ』(全5部作)。地球のエネルギー源を宇宙よりもたらすキャピタル・タワーを守る、キャピタル・ガード候補生のベルリ・ゼナムを主人公とした物語をつづる。
テーマソング「G」はエンディングで流れるが、富野総監督は「請負い仕事をしていない」と同曲にかけるDREAMS COME TRUEの心意気を大絶賛し、「こちらが慣れ仕事で、あの曲に新作の絵を入れたとしたら、めちゃくちゃに負けていたと思う」とコメント。全5部作となることから、「あと3本ありますが、私たちの宿題はDREAMS COME TRUEに負けないように、底上げしたものを作品として形にしていくこと。吉田美和さんに怒られない、5部までいけるんじゃないかという、うぬぼれもあります。ドリカムに負けていられるかというものを示していくつもり」と大いに刺激を受けていた。
またマスク、マニィ、バララの恋愛模様も見どころとなる本作。マニィ役の高垣は「(マスクは)命が危険な時に『マニィ』って叫んでくれないんだ」といじけ、バララ役の中原は「こっちからすると『いい感じにやっていたのに、勝手に入ってきて!』という感じ。ベタベタはしないけどでも『マスクは私のでしょ』みたいなところもある」と役柄の心境になってバチバチと火花を散らして、会場も大爆笑。マスク役の佐藤は「もうやめて!マスクが悪かった!女性には『やっぱり男ってダメね』とわかってもらえたらうれしい」とタジタジになって訴えていた。
富野総監督は「それできるために、どれだけ考えたか」と恋愛模様を描く苦労を吐露。「すべてのキャラクターに匂いがしなければダメ。バララっていうのはいい女なんですよ。バララとマニィの立ち位置も、第5部まで期待して観てください」と笑顔を見せていた。
取材・文/成田 おり枝
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