「デジモン」声優陣、“最後の物語”に涙!花江夏樹「デジモンの絆を強く感じた」
「デジモン」シリーズの劇場版最新作『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』の公開記念舞台挨拶が2月22日に新宿バルト9で開催され、花江夏樹、坂本千夏、細谷佳正、山口眞弓、三森すずこ、重松花鳥、田村睦心、櫻井孝宏、吉田仁美、山田きのこ、池田純矢、竹内順子、榎木淳弥、松本美和、M・A・O、徳光由禾、田口智久監督が登壇。アグモン役の坂本が「もう泣いちゃいそう」と冒頭から瞳を潤ませ、泉光子郎役の田村は「さみしい」と号泣するなど、感動の涙にあふれた舞台挨拶となった。
「デジモン」シリーズ20周年記念作品となる本作。初めての冒険時に小学生だった主人公・太一が大学生へと成長。“大人”になる少し前の葛藤や決断を通して、パートナーのデジモンとの深い絆を描く。
劇場版最新作にして“太一とアグモンたちの最後の物語”となる本作だけに、声優陣も感無量の面持ちでステージに上がった。アグモンを演じ続けてきた坂本は「私たち、頑張りました。こうやってお届けできる日が来てうれしい」と胸を張り、ガブモン役の山口も「(シリーズを)観ていた時、監督はいくつですか?…13歳!?13歳の時に観ていた人が作ってくれました!20年間、ずっと思い続けてきてくれたみんなの想いが具現化したものが本作であり、今日の舞台挨拶」と挨拶し、大きな拍手を浴びていた。
この日は、一人ずつ一歩前に出て本シリーズへの想いを明かすことになった。それぞれが熱いコメントを口にするなか、坂本は「ババアは早々に泣いてしまいました」と口火を切り、「みんなの話を聞いていると、ここまで一緒に来た人たち、それぞれの想いを強く感じた。愛情の深さを改めて知ることができて『いいチームだ』と思った」としみじみ。完成作を観て「ボロボロに泣いた」そうで、「みなさんに支えられてここまで来た。ありがとうございます!」と感謝を語っていた。
主人公の太一役を担った花江は「僕も(シリーズを観ていた)当初は8歳くらい。まさか太一を演じられるとは思っていなかった」と、いまでも大役を手にしたことへの驚きがあるといい、「こうして演じてこられたのは、光栄なこと。自分のなかでも成長できたと思っています」と感慨深げ。「太一も大学生まで成長して、お酒も飲めるようになったり、パチンコ屋でバイトしたり、エッチな本を読むようになったりして(笑)。すごく成長を感じた。アグモンたちは当初のまま変わらないでいてくれる。すごく安心感を覚えた。本作でもアグモンが太一のことだけを考えて、背中を押してくれた。デジモンの絆を強く感じた」と太一とアグモンの絆について熱っぽく語っていた。
取材・文/成田 おり枝