遊川和彦が分析する、成田凌の魅力とは?『弥生、三月 -君を愛した30年-』場面写真を入手

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遊川和彦が分析する、成田凌の魅力とは?『弥生、三月 -君を愛した30年-』場面写真を入手

「家政婦のミタ」や「同期のサクラ」などの人気ドラマを生みだしてきた脚本家の遊川和彦がオリジナル脚本で挑む『弥生、三月 -君を愛した30年-』が3月20日(金)から公開される。このたび、成田凌が本作で学生服に身を包む様子を収めた場面写真と遊川監督が成田の魅力を分析する特別コメントが到着した。

本作は、ある男女の30年間の歩みを3月だけを切り取り紡いでいく物語。1986年3月1日に運命的な出会いをはたした結城弥生(波瑠)と山田太郎(成田)は、互いに惹かれ合いながらも、親友のサクラ(杉咲花)を病気で亡くしたことで想いを伝えられず、別々の人生を歩むこととなる。子どものころに描いた夢に挑み、結婚相手を見つけ子どもが産まれと順風満帆な人生を送るかに見えたが、離婚を経験し、災害に巻き込まれ配偶者を無くし、抱いていた夢をも断たれることとなる。希望を見失い、人生のどん底に突き落とされていたとき、30年の年月を超えて、亡き友のサクラからのメッセージが届く…。

このたび到着した場面写真は、いつも周囲を楽しませようとする天性の明るさをもつ太郎が、「もし、40過ぎても独身だったら、俺が結婚してやるよ!」と、笑顔で弥生に想いを伝える若かりしころの姿と、そのハツラツさを微塵も感じさせない、どこか情けなく、そして白髪交じりで儚げな40代の太郎の表情を捉えたものとなっている。

主演の波瑠と同様、激動の30年を歩む太郎を1人で演じきる成田は2018年と2019年で合わせて12本もの映画に出演し、『スマホを落としただけなのに』および『ビブリア古書堂の事件手帖』(18)で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。さらに、主演を務めた『カツベン!』(19)では、第74回毎日映画コンクールで男優主演賞を受賞するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍をみせる俳優の1人だ。

そんな成田が本作でみせる演技を、脚本と監督を務めた遊川は「彼は映画を作ることに興味がある人で、単に役を演じるだけでなく、作品全体を意識しながら演じている。太郎という役をどこまで表現できるのかを追求していました」とコメントしている。それに対し成田は、「自分がなにをやるか、できるかが大事だと思うので、作品全体について考えることは大事にしています」と自身がどのように作品に向き合っているかを明かすコメントを寄せている。さらに、年を重ねるごとに情けなくなっていく太郎を演じ切る容姿端麗な成田に対し、遊川監督は「そういう一面もある太郎を演じたいと言ってくれた、とても勇気のある俳優だと思った」と語っている。

俳優としてさらなる成長を遂げる成田が、巧みに演じる激動の30年に涙があふれることは間違いない!

文/編集部

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